秋の味覚といえば「サンマの塩焼き」。
そのまま丸ごと焼いて食べると、独特の苦味があるのが内臓(ワタ)部分です。
「サンマはワタが美味い!」という人もいれば、「苦くて食べられない」という人も。
この好き嫌いが激しい部位、そもそもなぜ「ワタ」と呼び、なぜ苦いのか?
さらに、他の魚の内臓は基本的に食べられるのか?
今回は魚の内臓について詳しく解説します!
サンマの内臓はなぜ「ワタ」と呼ばれるのか?
日本では昔から魚の内臓を「ワタ」と呼びます。
これは 「腸・内臓=ハラワタ」 からきた言葉で、特にサンマのように丸ごと焼く魚では自然に「ワタ」という表現が定着しました。
・魚のハラワタ → 略してワタ
・料理人も家庭でも広く使われる用語
・内臓全体(胃・腸・肝臓・胆のうなど)をまとめた表現
釣り人や魚屋さんの間でも、ごく自然に使われる言葉です。
サンマのワタはなぜ苦いのか?
サンマの内臓が苦い主な理由は以下の通りです。
① 胆汁による苦味
胆のうに蓄積される胆汁には強い苦味成分が含まれています。
焼いた時にこの胆汁が内臓に染み出し、全体がほろ苦く感じられるのです。
② 内臓に含まれる消化酵素・消化物
サンマは雑食性で、動物性プランクトンや小魚も食べます。
消化途中の内容物や消化酵素の影響も苦味の一因です。
③ 酸化による苦味成分の発生
内臓は酸化しやすいため、鮮度が落ちると苦味やエグみが強く感じられることもあります。
ワタの苦味は「大人の味」として好まれる理由
ワタの苦味には、単なる苦味だけでなく「旨味成分」も含まれています。
・アミノ酸
・核酸
・脂肪分由来の風味
これらがバランスよく調和することで、独特の「ほろ苦旨さ」が生まれます。
日本酒やビールとの相性も抜群で、酒飲みの方に特に好まれます。
ワタが苦手な人が多いのも事実
一方で:
・苦味が強すぎる
・内臓の食感が苦手
・生臭さを感じる
こうした理由で敬遠する人も少なくありません。
特に子供や内臓系が苦手な方は、サンマを「ワタ抜き」で焼くケースもあります。
では他の魚の内臓は基本的に食べられるのか?
結論から言うと 「魚種による」 です。
◎ 比較的食べられる魚
・サンマ
・イワシ
・アユ
・アマゴ・ヤマメ
・カワハギ(肝)
・アンコウ(肝)
・カツオ(心臓=ハツ、胃袋など)
これらは内臓ごと食べる文化が古くからあります。
◎ 基本的に避けた方がよい魚
・大型青物(内臓が大きく脂肪酸が酸化しやすい)
・深海魚(寄生虫や毒成分のリスク)
・フグ類(肝臓・卵巣は猛毒)
・ヒラメ・カレイ(肝臓は美味だが胆のう破損注意)
内臓は鮮度低下や寄生虫リスクが高まる部位なので、魚種ごとの知識が重要です。
内臓を食べる時の注意点
・必ず新鮮な魚を使用する
・胆のうは破らないよう丁寧に処理
・内臓の色・匂いがおかしい場合は食べない
・できれば加熱調理が安心
特に夏場の魚や長期保存品は避けた方が無難です。
【まとめ】サンマのワタと魚の内臓の知識を整理!
✅ サンマの内臓=ワタは「ハラワタ」の略称
✅ 苦味は胆汁・消化物・酸化が原因
✅ 大人の味として好まれる反面、苦手な人も多い
✅ 他の魚も内臓を食べる文化は多いが、魚種ごとに注意が必要
✅ 新鮮な魚・適切な下処理が安全の基本
サンマのワタは、まさに「好き嫌いがはっきり分かれる大人の嗜好品」。
魚の内臓は奥深い世界です。
釣り人なら、ぜひ正しい知識を持って美味しく楽しみましょう!


