毎年5月〜6月、南紀の堤防には豆アジ・サバ子・イワシといった小型回遊魚が大量に現れ、サビキ釣りが大盛況になります。
家族連れでも手軽に釣れるため、この時期の南紀はまさに**「初心者の楽園」**。
でも、なぜ毎年のように初夏になると、これらの小魚が一斉に姿を現すのでしょうか?
この記事では、その理由と自然のメカニズムを詳しく解説します。
■ 豆アジ・サバ子・イワシとは?
・豆アジ=マアジの稚魚(体長5~10cm)
・サバ子=マサバ・ゴマサバの稚魚
・イワシ=主にカタクチイワシやウルメイワシの幼魚
いずれも群れを作って回遊し、防波堤や港湾部に接岸するのが特徴です。
■ 初夏に多くなる理由①:黒潮の影響で栄養豊富な海に
南紀地方は、日本有数の黒潮接岸エリア。
この黒潮は春から初夏にかけて勢いを増し、プランクトンを豊富に含んだ海水を沿岸部に運び込みます。
▶ 豆アジやイワシの稚魚にとって、栄養豊富な海=生き残るための条件。
そのため、この時期に餌を求めて大量の小魚が南紀沿岸に集まってくるのです。
■ 初夏に多くなる理由②:産卵時期と孵化タイミングが一致
マアジやイワシ、サバは春~初夏にかけて産卵期を迎える魚種。
海水温が18~22℃になると、産卵・孵化が活発になり、短期間で大量の稚魚が出現します。
▶ 南紀の海は5月頃から水温上昇し、稚魚の活動にちょうど良い環境に。
つまり、水温と産卵期のタイミングが見事に合うため、この時期に「豆アジフィーバー」が起きるのです。
■ 初夏に多くなる理由③:外敵がまだ少ない時期
初夏の海では、大型のフィッシュイーター(青物など)はまだ活性が低い時期。
▶ つまり、小魚にとって“比較的安全”な季節。
これも群れが長くとどまる理由のひとつです。
秋になるとブリやカンパチなどが小魚を追って活発になり、豆アジやイワシは深場へ避難してしまいます。
■ 初夏に多くなる理由④:湾や港が“プール”のように機能する
南紀の港や湾内は、外洋と比べて波が穏やかで水温も安定。
さらに人工構造物(堤防・桟橋)があることで、小魚が身を隠しやすい安全な場所になります。
▶ 「南紀の港は、稚魚にとって理想的な保育所」のような存在なのです。
■ 豆アジ・サバ子・イワシが多いとどうなる?
・サビキ釣りが簡単に成立
・初心者・子ども連れでも入れ食い
・大型魚(青物・ヒラメ・マダイなど)も寄ってくる
・釣り全体のベースが活性化する時期
つまり、この**「小魚ラッシュ」は南紀の釣りの幕開けシーズン**とも言えます。
■ まとめ:初夏の南紀は、自然がくれた“釣りの黄金期”
| 要因 | 説明 |
|---|---|
| 黒潮の接岸 | プランクトン豊富、餌が多い |
| 孵化タイミング | 水温と産卵期が一致 |
| 外敵が少ない | 青物がまだ活発でない |
| 港の構造 | 稚魚にとって安全な環境 |
■ おすすめの釣り方
・サビキ釣り(アミエビ使用)
・トリックサビキ+足元狙い
・ウキ釣りで泳がせ→ヒラメ狙い
南紀の海が活気づくこの時期、ぜひ堤防に足を運んでみてください。
「魚が寄ってくる理由」を知れば、釣果も楽しさも倍増します!


