アオリイカを狙ってヤエン釣りを楽しんでいると、誰もが一度は出会う魚——それが「ウツボ」です。
ウツボはアオリイカのヤエン釣りにおいて定番の外道魚として知られ、釣り人の仕掛けをズタズタにしたり、せっかくの活アジを一撃で食べてしまったりと、なかなか厄介な存在です。
しかし、「なぜそんなにウツボがよく釣れるのか?」
今回はその理由を、生態・釣り場・エサの観点から徹底的に解説します。
アオリイカ狙いのヤエン釣りをより楽しむためにも、ウツボ対策とその特徴を知っておくことは重要です!
1. ウツボは夜行性で活発に動く
ウツボは夜行性の肉食魚。
特に夕マズメから夜にかけて活動が活発になり、岩の隙間から出てきてエサを探し回ります。
これは、アオリイカの活性が上がる時間帯と見事に一致します。
つまり、**アオリイカを狙って活アジを泳がせている時間帯は、ウツボにとっても「ごちそうタイム」**なのです。
また、ウツボの視力はあまり良くありませんが、嗅覚と振動感知能力が優れているため、弱ったアジやゆっくり泳ぐアジを素早く察知します。
これはアオリイカと同じような感覚でエサを追うため、アジに食いついてしまうことが多いのです。
2. ウツボは底物!仕掛けが底付近にあると高確率でヒット
ヤエン釣りでは、アオリイカが潜んでいそうな藻場や岩礁帯の近くを狙うことが多くなります。
このエリアはウツボの絶好の住処。
さらに、アオリイカが日中はやや深場にいるため、仕掛けもやや底付近に沈めがち。
この時、ウツボが底にいるアジを見つけて捕食する可能性が非常に高くなります。
特に、
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オモリを重めにしてアジを底に沈めたとき
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潮止まりでアジの動きが鈍いとき
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夜の岩場まわりを狙っているとき
などの状況では、高確率でウツボの猛攻を受けることになります。
3. ウツボはアジが大好物!釣り人のエサは格好の標的
ウツボの主食は魚、特に細長くて動きの鈍い魚が好物です。
活アジはヤエン釣りでは定番のエサですが、実はこの活アジこそ、ウツボにとって理想的なターゲット。
しかも、ヤエン釣りではアジを泳がせて、自然な動きでアオリイカを誘うことがポイントになりますが、そのゆっくりした動きがウツボの捕食本能を刺激してしまうのです。
また、アジが弱ってくると動きが不規則になり、水中で振動を多く出すようになります。
これがウツボの「振動センサー」に引っかかり、即座に噛みつかれてしまうというわけです。
4. ウツボは鋭い歯でアジも仕掛けもズタズタにする
一度ウツボにかじられると、活アジは即死。
さらに、アジを引き上げようとしたら、歯でヤエン仕掛けのハリスがズタズタになっていたという経験は、多くの釣り人がしているはずです。
ウツボの歯はカミソリのように鋭く、一度かじられればどんな高級仕掛けでもダメージは免れません。
「アジが暴れていたのでイカだと思って待っていたら、引き上げたときにはアジの頭しか残っていなかった」——そんな悲劇もよくあります。
5. アオリイカの好ポイントはウツボの住処と重なる
釣り人にとって最も頭が痛いのがこの点。
アオリイカが好む岩礁帯や藻場=ウツボの巣というケースが多いのです。
つまり、アオリイカを釣ろうとしてポイントを選べば選ぶほど、ウツボもついてくるというジレンマ。
特に、
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岩がゴロゴロした磯場
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船着き場やテトラの隙間
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藻が広がる水深3〜10mのエリア
こうした場所では、アオリイカもウツボも共存しているため、釣果とリスクが常に隣り合わせとなります。
6. ウツボの対策はあるのか?
完全にウツボを避ける方法はありませんが、以下のような工夫で被害を減らすことは可能です。
● アジの泳層を浅めに保つ
アオリイカが表層〜中層にいるときは、オモリを軽くしてアジを浮かせることで、ウツボに食われにくくなります。
● 仕掛けをこまめに回収してチェック
アジが不自然に暴れていたら、早めに確認。
食われてからでは遅いため、早期発見が命です。
● ウツボの多いポイントを避ける
過去にウツボの被害が多かった場所は、時間帯や潮の流れを変えて狙うのが吉。
まとめ:ウツボを知れば、ヤエン釣りがもっと上達する!
アオリイカのヤエン釣りにおいて、ウツボは切っても切れない存在です。
外道魚とはいえ、その生態や習性を理解することは、アオリイカを効率よく狙うためのヒントになります。
ウツボが釣れたときはがっかりする気持ちもありますが、
「そこにエサを食べに来る魚がいる」という証拠でもあります。
つまり、そのポイントは“命のある場所”=釣れる可能性が高い場所でもあるのです。
今後ヤエン釣りに出かける際は、ぜひウツボとの攻防戦も視野に入れて戦略を練ってみてください!

