釣りや磯遊びが好きな方なら、一度は見かけたことがあるはずの「ヤドカリ」たち。
かわいらしい動きと、自分の殻ではなく“借り物”で生きるユニークな生態で人気者ですね。
今回は、海辺でよく見られるヤドカリの代表的な種類をピックアップし、特徴や見分け方を紹介します。
お子さまとの磯遊びや、釣り中のちょっとした観察にもぴったりな知識です!
■ ヤドカリとは?貝じゃないの?
まず大前提として、ヤドカリは貝ではなく「甲殻類」。
カニやエビに近い仲間で、自分の体を守るために巻貝の殻を「借りて」暮らしています。
また、背中の柔らかい腹部を殻の中にしまい、敵から身を守るという独特な習性を持っています。
■ よく見られるヤドカリの種類一覧
① ホンヤドカリ(Pagurus filholi)
・最もよく見かける種類。
・足は赤みを帯び、白い模様がアクセント。
・巻貝(主にアクキガイやサザエなど)に入っていることが多い。
・磯遊びや波打ち際で簡単に見つけられる。
② ユビナガホンヤドカリ(Pagurus lanuginosus)
・ホンヤドカリより脚が細長く、全体的に毛深いのが特徴。
・名前の通り、指のように細長い脚を持つ。
・比較的冷たい水域にも強い。
③ オニヤドカリ(Dardanus lagopodes)
・南方系で、体は大きく力強い。
・鉗脚(はさみ)が左右で大きく違う。片方だけ異様に大きいのが特徴。
・体色は赤褐色で、迫力ある姿。サンゴ礁地帯や南紀・沖縄で見られる。
④ ケアシホンヤドカリ(Pagurus samuelis)
・足に白くて長い毛がびっしり生えるのが特徴。
・全体的に淡い青色~茶褐色。
・防波堤や磯などでも比較的よく見られる種類。
⑤ ムラサキヤドカリ(Coenobita purpureus)
・陸ヤドカリの一種で、海ではなく陸上で生活する珍しいヤドカリ。
・紫~青色の美しい体色。
・沖縄や小笠原などの南西諸島で見られ、飼育対象としても人気。
■ ヤドカリと似て非なる存在「カニ」との違い
・カニは自前の甲羅で全身を覆うが、ヤドカリは腹部が柔らかく、巻貝を借りる。
・カニは左右対称のはさみを持つが、ヤドカリは非対称な場合が多い(特にオニヤドカリ)。
・ヤドカリは種類によっては陸上生活も可能。
■ ヤドカリの暮らしと海の役割
ヤドカリは海の掃除屋さんとしても知られています。
死骸やゴミ、藻などを食べて分解することで、海の浄化に役立っているのです。
また、巻貝の殻を再利用することで、海の資源を循環的に使う「エコロジーな生き物」でもあります。
■ まとめ|海辺でヤドカリを見つけたら観察してみよう!
ヤドカリは、海辺で手軽に出会える生き物のひとつ。
それぞれに個性豊かな特徴があり、見ていて飽きません。
磯遊びの際は、ぜひそっと観察してみてください。
殻の模様や動き方に注目すれば、子どもだけでなく大人も夢中になること間違いなしです!


