近年、刺身や寿司などで「アニサキスによる食中毒」が話題になることが増えています。
特にサバに関しては、「寄生虫が多いから生で食べるのは危険!」とよく言われますが、アジに関してはそこまで神経質にならないという人も多いのではないでしょうか?
実はそれ、科学的にも理由があるんです。
この記事では、アニサキスが**なぜサバに多く、アジには少ないのか?**について、釣り人の視点からわかりやすく解説します。
■ アニサキスとは?
アニサキスは、海の魚介類に寄生する寄生虫の一種で、長さは2~3cm、白く細長い糸状の体をしています。
人がアニサキスを含んだ生魚を食べることで胃壁や腸壁に侵入し、激しい腹痛や嘔吐を引き起こします(アニサキス症)。
■ なぜサバにはアニサキスが多いの?
① エサとなる小魚・オキアミをよく食べる
サバは回遊性の青魚で、アニサキス幼虫を保有しやすいオキアミなどの動物性プランクトンを主食としています。
このオキアミは、アニサキスの中間宿主であるため、サバを通じて人間にも感染する可能性が高まります。
② 腸にいるアニサキスが内臓から筋肉へ移動しやすい
サバは釣り上げたあとも体温が高く、腸から筋肉へアニサキスが移動しやすい魚種です。
そのため、内臓にいたアニサキスが死後すぐに身へ移動し、刺身にした際にリスクが高くなります。
③ 脂が多く、アニサキスの生存に適した環境
サバの身には脂肪が多く、アニサキスにとって生存しやすい環境です。
脂の多い魚は筋肉組織も柔らかく、寄生虫が侵入しやすいとも言われています。
■ なぜアジにはアニサキスが少ないの?
① 雑食性で、主にプランクトンや小型甲殻類を食べる
アジは主に動物プランクトンや小型の甲殻類を中心に食べており、オキアミの摂取量が少ないです。
アニサキスが寄生するリスクのある中間宿主をあまり食べないため、自然と感染率が低くなります。
② アジは腸にアニサキスがいても筋肉に移動しにくい
アジは釣り上げた後の体温が比較的低く、アニサキスの移動スピードが遅いため、筋肉に移りにくいとされています。
また、アジは他の魚よりも小型で、内臓と筋肉の距離も近すぎず、アニサキスの侵入が物理的に起こりにくい構造とも言われます。
③ 実際の検査でも「アニサキスが少ない魚」として分類
食品衛生に関する検査でも、アジはアニサキスの寄生率が非常に低い魚種として分類されています。
そのため、アジの刺身は比較的安全とされ、居酒屋やスーパーでも生食用として販売されやすいのです。
■ 【釣り人向け】アニサキス予防の3つの鉄則!
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釣った直後に内臓をすぐ取り除く(特にサバ)
→ 内臓から身へのアニサキス移動を防ぐ! -
冷凍処理(−20℃で24時間以上)を行う
→ アニサキスは冷凍に非常に弱く、死滅します! -
目視で確認・取り除く(白く細長い虫)
→ サバの身を光に透かしてよく見ると発見できることも!
■ まとめ:サバは注意、アジは比較的安全
| 魚種 | アニサキスリスク | 生食の注意点 |
|---|---|---|
| サバ | 高い | 内臓処理・冷凍が必須 |
| アジ | 低い | 基本的に安全。ただし鮮度管理は必要 |
■ よくある質問(FAQ)
Q. 釣ったばかりのサバでも生食はダメ?
→ ダメではありませんが、「即内臓処理+冷蔵管理」は必須です。特に夏場は注意!
Q. アジの刺身でもアニサキスにあたることはある?
→ 可能性はゼロではありませんが、確率はかなり低いです。鮮度に注意し、目視チェックを。


