実は、「氷だけで冷やす」のと「氷+海水(いわゆる海水氷)」で冷やすのは、
魚種の違いだけでなく、目的や状況の違いにも関係しています。
以下でわかりやすく解説していきます!
◆ 結論から言うと…
● 氷だけで冷やす理由
→ 魚の表面を乾かさずに素早く冷やしたいとき
→ **身が崩れやすい魚や高級魚(アオリイカなど)**に向いている
● 氷+海水(海水氷)で冷やす理由
→ 冷却効率が非常に高く、素早く全体を冷やせる
→ アジ・サバなどの青物や大量に釣れる魚に向いている
◆ 氷だけで冷やす(ドライアイス方式)
◎特徴
・魚が直接氷に当たる
・水に浸からないので「ふやけ」や「ドリップ(身から水が出る)」が少ない
・乾燥を防ぐために新聞紙やタオルなどを巻くこともある
◎向いている魚
・アオリイカ、タイ、ヒラメなど
・見た目や鮮度を重視する魚、高級魚
・釣った数が少ないとき(個別に丁寧に処理したいとき)
◎注意点
・氷の当たりすぎで「焼ける(凍傷のように白くなる)」ことがある
・冷えすぎたり、冷えるのが遅いこともある
◆ 氷+海水で冷やす(海水氷・氷締め)
◎特徴
・冷たい海水が魚の全身に行き渡り、急速に冷える
・水温は約0〜2℃まで下がり、氷だけより効率が良い
・短時間でしっかり締まる(魚が暴れず、身質が良くなる)
◎向いている魚
・アジ、サバ、イサキ、グレ、カツオなど
・大量に釣れる魚、素早く締めたい魚
・温度変化に弱い魚(痛みやすい魚)
◎注意点
・長時間つけると魚が「ふやけて」ドリップが出やすくなる
・うろこや表皮が剥がれやすくなる魚もある
・最初に海水が冷えきっていないと、逆に温度が高くて鮮度が落ちることも
◆ 【魚種の違い】+【用途・釣り方の違い】も関係する
| 魚の種類 | 冷やし方 | 理由・特徴 |
|---|---|---|
| アオリイカ | 氷だけ or 海水氷(短時間) | 表面がデリケート。ふやけるのを防ぎたい |
| アジ・サバ | 海水氷 | 急速冷却で痛みを防ぐ。数も多い |
| タイ・ヒラメ | 氷だけ(個別管理) | 高級魚。見た目を大事にしたい |
| カツオ・カンパチ | 海水氷(即締め) | 大型魚のため、中心まで早く冷やす必要あり |
◆ 釣り場での実用アドバイス
● 少数の魚 or 高級魚狙い → 氷だけ(保冷バッグで丁寧に)
● 数釣り or 回遊魚狙い → 海水氷(クーラー内で素早く締める)
そして、現場で氷が足りないときの裏技として、
「海水を入れて冷却範囲を広げる」のもよく使われます。
つまり、海水氷は「冷却効率」と「扱いやすさ」を重視した方法でもあります。
◆ まとめ
・「氷だけ」か「海水氷」かは、魚の種類・数・釣行スタイルで使い分ける
・アオリイカや高級魚は氷だけで丁寧に
・青物や数釣りの魚は海水氷で効率よく冷やすのが基本
・長時間の持ち運びには、クーラーの断熱性や氷量も重要!


