シガテラ毒とは?そもそもどんな生物に含まれているのか?

シガテラ毒(Ciguatoxin)は、海産魚による食中毒の原因となる神経毒です。

特に熱帯・亜熱帯のサンゴ礁域で発生し、食物連鎖を通じて大型魚に蓄積されます。

では、シガテラ毒の「元」は一体何なのでしょうか?

また、どんな生物に含まれているのか、詳しく解説します!


【シガテラ毒の元となる生物】

シガテラ毒は、ある特定の微生物が産生する毒素が食物連鎖によって魚に蓄積されることで発生します。
その元となる生物は以下の通りです。

① ガンビエルディスカス属(Gambierdiscus spp.)の渦鞭毛藻(うずべんもうそう)

・シガテラ毒の最初の発生源は、海中の微細なプランクトンである「渦鞭毛藻」

・特に、**ガンビエルディスカス属(Gambierdiscus)**という種類が毒を産生することで知られる。

・この藻類は、サンゴ礁や海藻の表面に付着して生息する。

ポイント

サンゴが多い温暖な海域(沖縄・小笠原・南太平洋など)で増えやすい。

赤潮の原因になるプランクトンとは異なり、局所的に発生する。


【シガテラ毒を持つ生物】

このガンビエルディスカス属の渦鞭毛藻を食べた生物に毒が蓄積され、食物連鎖の中でさらに

濃縮されていきます。

① 毒を直接摂取する生物(第一次蓄積)

・草食性の魚(アイゴ類、ブダイ類など)

・甲殻類(エビ、カニなど)

・小型の雑食性魚(ハギ類など)

② それらを食べる中型魚(第二次蓄積)

・フエダイ類(ハマダイ、バラフエダイ)

・カマス類(オニカマス=バラクーダ)

・イシガキダイ(大型個体)

・ハタ類(アカハタ、スジアラ、マダラハタなど)

③ さらにそれらを捕食する大型魚(第三次蓄積)

・カンパチ、イソマグロなどの大型回遊魚

・アカマンボウなどの深場の大型魚

④ 人間に影響を与える(最終蓄積)

・これらの魚を食べることで、人間がシガテラ中毒を発症する


【シガテラ毒を持ちやすい魚の特徴】

① サンゴ礁や岩礁帯に生息する大型魚

・サンゴ礁に近いほど、ガンビエルディスカス属の渦鞭毛藻が存在しやすい。

・そのため、沖縄や南西諸島で釣れる大型魚ほど危険度が高い

② 肉食性で長寿な魚ほどリスクが高い

・シガテラ毒は体内で分解されにくいため、食物連鎖が進むほど濃縮される

・特に、大型の肉食魚(バラクーダ、イソマグロ、カンパチ)は危険。

③ 70cm以上の個体に注意

・シガテラ毒は、小型の魚では影響が少ないが、大型になるほど濃縮されやすい

・特に、70cm以上の個体は要注意とされる。


【シガテラ中毒の対策】

加熱しても毒は消えない

・シガテラ毒は耐熱性が高く、加熱や冷凍では無毒化できない。

見た目・味では判別不可能

・魚の見た目や味では、シガテラ毒の有無を判断できない。

シガテラ毒が出やすい地域の魚は注意!

沖縄・奄美・小笠原・南太平洋地域では、大型魚の摂取は控えるのが無難。

・日本本土(本州)の魚は、基本的にシガテラ毒のリスクが低い。

特定の魚は食べない方が安全

・特にオニカマス(バラクーダ)、バラフエダイ、ハタ類の大型個体は危険度が高いため、避けるべき。

シガテラ毒の簡易検査キットが一部で販売

・完全ではないが、市販のシガテラ毒検査キットが存在する。

・ただし、一般家庭では検査が難しいため、「疑わしい魚は食べない」のが最善策。


【まとめ】

シガテラ毒は「ガンビエルディスカス属の渦鞭毛藻(微細プランクトン)」が産生する毒素。

この藻を食べた小魚 → 中型魚 → 大型魚へと食物連鎖で濃縮される。

特に、沖縄・奄美・小笠原の大型魚(70cm以上)は要注意!

シガテラ毒は加熱・冷凍では無毒化できないため、予防が最も重要!

釣り人としては、シガテラ毒のリスクを理解し、注意すべき魚を知ることが大切です。

南国の大型魚は魅力的ですが、安全に楽しむためにも、知識をしっかり身につけましょう!

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