グレ(メジナ)は、海藻など植物性の食物を食べることが多い魚ですが、一般的に草食系の魚に特有の臭みが少ないと言われています。
その理由について、以下に詳しく解説します。
1. 消化器官と食べる餌の違い
- 草食系の魚の臭いの主な原因は、消化器官内での餌の発酵によるものです。植物性の餌は消化に時間がかかり、腸内で分解される過程で特有の臭い物質が発生します。
- グレは完全な草食性ではなく、雑食性の魚であり、海藻以外にもエビや小型の甲殻類など動物性の餌も食べます。このため、腸内で発酵する餌の割合が少なく、臭いが抑えられると考えられます。
2. 餌として食べる海藻の種類
- グレが食べる海藻(アオサ、ホンダワラ、ワカメなど)は、自然の潮流で新鮮な状態のものが多く、腐敗や分解による臭いが出にくいです。
- 一方、淡水の草食魚(例:コイやフナ)は泥臭い植物や腐敗気味の藻類を食べることが多く、これが臭いの原因になります。
3. 生息環境の違い
- グレは潮通しの良い清浄な海域に生息することが多く、こうした環境は魚自体の体臭が付きにくいです。
- 一方で、臭いの強い魚(例:草魚やアオウオ)は、富栄養化した水域に生息することが多く、餌となる植物性プランクトンや有機物の影響を受けやすいです。
4. 体脂肪の構成
- 魚の臭いは脂肪分の中に含まれる特定の物質(例:トリメチルアミン)からも発生します。
- グレの体脂肪は比較的淡泊で、臭い成分を含む割合が少ないため、臭いが抑えられています。
5. 下処理のしやすさ
- グレは体表に強い粘液を持たないため、他の魚に比べて臭いの元となる成分が皮膚に残りにくいです。
- さらに、腸内に未消化の餌が溜まりにくく、釣った後の下処理が容易で臭みが少ない魚として評価されています。
6. 調理の工夫
- グレは釣りたてをすぐに処理すれば臭いがほとんどなく、刺身や塩焼き、煮付けとして楽しめます。
- 特に大型のグレ(尾長グレ)は脂がのり、風味も良く、「臭みがない美味しい魚」として知られています。
まとめ
グレが臭くない理由は、雑食性で海藻や動物性の餌をバランスよく食べること、生息する清潔な環境、そして体脂肪や消化器官の特徴によるものです。
このため、草食系魚のような特有の臭いが抑えられています。釣った後の処理を丁寧に行えば、さらに臭みのない美味しい魚として楽しめます!


