気温が上がってきて活アジが弱りやすい季節になってきました。
保冷用のペット氷は必須となります。
とはいうものの、どのくらいの温度の変化があるのか。本当にアジが死なないの?疑問があるかと。
今回は、バケツ、水量、鯵の匹数を同じにして、午前9:30~お昼12時までの約2時間半で対照実験を行ってみました。
限りなく同じ条件で行っているので、「ペット氷が活アジにどのように作用するか。」について、正確な結果が出ます。
魚にとっての水温1℃の変化は、人間にとっての気温5℃の変化と同等とされています。
活けアジにとって、急激な水温の変化はNGだという事。
これは必ず覚えていてほしい前提知識になります。
いざ実験!
9:30 セッティング
バケツ、水量、海水温度が同じなのを確認しておきます。
そして、アジは5匹ずつ。
状態のいい物を選んでいるので、ここの差も限りなくゼロです。
左のバケツにペット氷を1つ入れます。
酸欠で死なないようにエアーも入れておきましょう!
これでセッティング完了!
時間経過を見ていきましょう!
10:00 30分経過
気温28度 暑いです。
変化を見ていきましょう。
ペット氷あり
・21.4℃→18.3℃で3.1℃下がる。
・水質は綺麗なまま。
・アジも変化なし。元気。
ペット氷なし
・21.4℃→23.2℃で1.9℃上がる。
・水質は泡が少し出る。→アジのヌメリが落ちて、泡となっている。少し弱ったか?
・アジの大きな変化はないが、少し弱ったように感じる。
11:00 1時間30分経過
直射日光が当たる場所なので、気温が35℃になっています。
さて、変化を見ていきましょう。
ペット氷あり
・21.4℃→21.5℃で0.1℃上がる。
・水質は綺麗なまま。
・アジも変化なし。元気。
★1時間半で氷が解け切りました
ペット氷なし
・21.4℃→27.7℃で6.3℃上がる。 人間なら気温30度の違いです。
冬からいきなり猛暑の環境に放り出されるようなものです。
・水質は泡が目立つ。
・アジは黒くなってきて、表層を泳いでいます。典型的な弱りのサインです。
・まだ死んだアジはいません。
もう少し変化を見るために、追加で2本目のペット氷を入れます。
12:00 2時間30分経過
気温33.5度。すでにアジが飛び出して干からびています。
変化を見ていきましょう。
ペット氷あり
・21.4℃→22.1℃で0.7℃上がる。
・水質は綺麗なまま。
・アジも変化なし。元気。
★11:00~12:00で氷が解け切りました。
ペット氷なし
・21.4℃→32.8℃で11.4℃上がる。 人間なら気温55度の違いです。
いきなりサウナにぶち込まれるようなものです。死にます。
・水質は明らかに劣化。
・バケツ内で2匹死んだ。1匹は飛び出して死んだ。
1匹は運よくペット氷のバケツに飛び込み延命。フラフラの弱り個体1匹。
5匹中4匹死んだようなものです。
以上で実験終了です。
実験結果 総評
どうですか?
ペット氷は必須ですね。議論するまでもないでしょう。
120円でアジの延命をできるなら安いものですよ。
車移動なら、これに揺れが加わります。
解けたペット氷は、自宅の冷凍庫に入れておけば繰り返し使えます。
これから暑くなる上でマストのアイテムです。
鯵にも冷房を効かせてあげましょう。