トビハタ(鳶羽太)は、ハタ科でも珍しい“楕円形の体型”を持つ高級魚で、南日本の沿岸に生息する肉食性の白身魚です

見た目は地味でも、味は極上。

刺身・鍋・焼き物など幅広く使え、特に大型個体は飲食店向けに高値で取引されます。

🐟 トビハタの基本情報

項目 内容
学名 Triso dermopterus
分類 スズキ目 ハタ科 トビハタ属(1属1種)
和名 トビハタ(鳶羽太)
英名 Oval grouper
主な産地 鹿児島県、高知県、和歌山県、相模湾など
生息域 水深22〜103mの岩場・砂泥底(南日本〜中国沿岸)

🧬 特徴と見た目

  • 体型:楕円形で体高が高く、側扁(左右に平たい)
  • 体色:茶褐色〜紫黒色で斑紋なし。尾びれの縁が白く縁取られる個体も多い
  • 鱗:細かい櫛鱗で、体表は透明なぬめりに覆われる
  • 背びれ:11棘+18〜21軟条が連続
  • 尻びれ:3棘+9〜10軟条
  • 最大体長:約56cm(漁獲サイズは40cm前後)

🍽 食味と料理法

■ 味の特徴

  • 白身で旨味が強く、脂が身の中に混在
  • 皮は厚みがあり、加熱しても硬く締まらない
  • 刺身は透明感があり、背と腹で味が異なる
  • ヒレ筋(縁側)部分は特に脂が強く甘味が豊か

■ 代表的な料理

  • 刺身(背・腹・湯引き)
  • 蒸し物(清蒸、酒蒸)
  • 鍋(ちり鍋、すき焼き)
  • 焼き物(若狭焼き、西京焼き)
  • 揚げ物(唐揚げ)
  • ソテー(ムニエル、バター焼き)

📈 市場評価と流通

評価項目 内容
入荷量 非常に少ない(珍魚扱い)
価格 小型でも高価。大型は超高級魚扱い
主な流通先 飲食店・高級料理店向け
漁法 釣り・定置網・底引き網

📝 名前の由来

  • 「鳶羽太」は体色がトンビ(鳶)の羽色に似ていることに由来
  • 英名「Oval grouper」は楕円形の体型から命名

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