冬の釣りをしていると、こんな経験はありませんか。
外海は冷たい。
しかし港の中は少し暖かい。
実際に水温を測ると、
港内の方が1〜3℃高いことは珍しくありません。
同じ海なのに、なぜこんな差が生まれるのでしょうか。
その理由は、港という場所が
水温が上がりやすい条件を持った特殊な環境だからです。
この記事では、港内の水温が外海より暖かくなる理由をわかりやすく解説します。
港は水が入れ替わりにくい
まず最大の理由はこれです。
港は外海に比べて、
水が入れ替わりにくい構造になっています。
港は
防波堤
堤防
岸壁
に囲まれています。
この構造のため、外海のように潮が強く流れません。
その結果、港内の水は
ゆっくり動く
滞留する
という状態になります。
水が動かないと、
太陽の熱で暖まりやすくなるのです。
水深が浅い
港は外海より水深が浅いことが多いです。
浅い水は、
太陽の熱を受けるとすぐに温度が上がります。
例えば
水深20mの海
水深5mの港
この場合、同じ日射でも
浅い港の方が早く暖まります。
特に冬の晴れた日には
港内の水温が上がりやすくなります。
波が少ない
外海は常に波があります。
波があると海水が混ざり、
冷たい水が下から上がってきます。
しかし港の中は
波が弱い
水が静か
という環境です。
そのため冷たい深層水が混ざりにくく、
暖まった水がそのまま残りやすいのです。
コンクリートが熱を持つ
港には多くのコンクリート構造があります。
防波堤
岸壁
護岸
これらは太陽の熱を吸収します。
そして温められたコンクリートが
海水をゆっくり温めます。
特に冬の晴天では
この影響が意外と大きいのです。
川の水が入ることもある
港の近くには川が流れ込むことがあります。
川の水は海より
暖かい場合
冷たい場合
があります。
冬は川の水の方が暖かいこともあり、
港内の水温を上げる原因になることがあります。
港は魚にとって避難場所になる
港内が暖かいと、魚にとっては
居心地の良い環境になります。
そのため冬になると
アジ
メバル
チヌ
などの魚が港内に集まることがあります。
またベイトフィッシュも集まりやすいため、
それを追ってフィッシュイーターが入ることもあります。
外海が暖かい場合もある
ただし常に港が暖かいわけではありません。
黒潮の影響を受ける場所では、
外海の方が暖かいこともあります。
潮が強く入る港では
外海と同じ水温になることもあります。
つまり港の水温は
潮
地形
季節
によって変化します。
要約
港の中が外海より暖かくなる理由は主に次の通りです。
水が入れ替わりにくい
水深が浅い
波が少ない
コンクリートが熱を持つ
川の水の影響
これらの条件が重なることで、
港内の水温は外海より上がりやすくなります。
その結果、冬の釣りでは
港内が魚の集まりやすい場所になることも多いのです。
水温を理解すると、
釣れる場所の見方が変わります。
釣りとは、海の環境を読む遊びでもあるのです。

