夜釣りの必須アイテムであるライト。
実は、ライトの使いかた一つで、その場所の釣果を台無しにしてしまうこともあるのをご存知でしょうか。
魚にプレッシャーを与えず、かつ自分は安全に立ち回るための「光の選び方とマナー」を科学的な視点で解説します。
魚に見えにくい「赤色光」を使いこなす
多くの魚は、人間よりも広い波長の光を感知できますが、実は「赤色」の長い波長には比較的鈍感であることが分かっています。
手元でエサを付けたり、仕掛けを直したりする際に、白い強烈な光を海面に漏らすのは厳禁。
ヘッドライトを選ぶ際は、サブLEDとして「赤色モード」が搭載されているモデルを選びましょう。
これだけで、水中の魚を驚かせるリスクを劇的に減らすことができます。
ルーメン数よりも「照射角」と「角度調節」
夜釣り用ライトを選ぶ基準として「明るさ(ルーメン)」ばかりが注目されがちですが、実は「照射角度」が重要です。
広範囲を照らしすぎるライトは、意図せず海面を照らしてしまい、周囲の釣り人にも迷惑をかけます。
首振り角度を細かく調整できるヘッドライトを選び、常に「自分の手元だけ」を照らす角度に固定するのが夜釣りの鉄則。
移動時は足元だけを照らし、絶対に海面をサーチライトのように照らさないようにしましょう。
魚を寄せる光と、散らす光の境界線
「集魚灯」があるように、光には魚を寄せる効果もありますが、それは「安定した光」である場合のみ。
ヘッドライトのように、激しく動き回る光や、突然のフラッシュのような強い光は、魚にとって「天敵の襲来」と同じ恐怖を与えます。
一度散った群れが戻るまでには時間がかかるため、ライトのオン・オフは最小限に。
海面に背を向けて操作する、あるいはキャップのツバを利用して光を遮るなどの工夫が、釣果を左右する隠れたテクニックです。
夜釣りのライトは、自分を守るための「命綱」であると同時に、魚との知恵比べの「道具」でもあります。
周囲への配慮と魚への敬意を込めた光の扱いで、夜の爆釣を手に入れましょう。

