釣り人が「アジ」と呼んでいる魚は、実は1種類ではありません。
日本の堤防釣りでよく釣れるアジには
マアジ属
ムロアジ属
という大きく2つのグループがあります。
見た目はよく似ていますが、体の構造や生態はかなり違います。
釣りをしていると
・マアジ
・マルアジ
・ムロアジ
など様々なアジが混じって釣れることがあります。
今回は釣り人向けに
ムロアジ属とマアジ属の違い
を分かりやすく解説します。
マアジ属とは
マアジ属は
沿岸に多いアジのグループです。
代表的な魚は
・マアジ
・マルアジ
などです。
堤防のサビキ釣りで釣れるアジの多くは、このマアジ属です。
特徴
・体がやや細長い
・側線が曲がる種類が多い
・港に居着くことが多い
・群れのサイズが比較的小さい
特にマアジは
港の定番魚です。
サビキ釣りで最も釣れる魚と言ってもいいでしょう。
ムロアジ属とは
ムロアジ属は
外洋寄りの回遊魚タイプのアジです。
代表的な魚は
・ムロアジ
・クサヤモロ
・オアカムロ
などです。
南の海に多く、伊豆や南紀でもよく見られます。
特徴
・体が丸く太い
・尾びれの付け根が細い
・高速回遊する
・外洋寄りに多い
釣り人の間では
青アジ
と呼ばれることもあります。
一番分かりやすい違い
釣り人目線で一番分かりやすい違いは
体の形です。
マアジ属
やや細長い体
港に多い
ムロアジ属
丸く太い体
回遊性が強い
この違いを見るとすぐ分かります。
側線の違い
側線にも違いがあります。
マアジ属
側線が途中で曲がる
ゼイゴが発達
ムロアジ属
側線は比較的まっすぐ
ゼイゴは目立たない
この違いは、生活環境の違いと関係しています。
なぜ違いが生まれたのか
アジは本来
回遊魚のグループです。
その中で
港に適応したタイプ
外洋回遊型
に分かれて進化しました。
マアジ属
沿岸生活型
港や湾内
ムロアジ属
高速回遊型
外洋
この違いが
体形
側線
行動
に表れています。
釣り人にとっての違い
釣りでは次のような違いがあります。
マアジ属
・サビキで釣れる
・港で釣れる
・群れが居着く
ムロアジ属
・回遊待ち
・外洋に多い
・群れが大きい
南紀では夏から秋に
ムロアジの群れが港に入ることもあります。
その時は
大きな青アジ
が釣れることがあります。
要約
アジは一種類ではありません。
釣り人がよく出会うのは
マアジ属
ムロアジ属
の2つです。
マアジ属
港型アジ
サビキの主役
ムロアジ属
外洋回遊型
大型になりやすい
この違いを知っていると
釣れた魚の正体
海の状況
回遊
まで見えてきます。
アジは奥が深い魚です。
ただのサビキの魚と思っていると、
もったいないかもしれません。

