海の中では毎日、追いかけっこが起きています。
小魚は逃げる。
肉食魚は追う。
アジ
イワシ
カマス
などの小魚は、ブリやカンパチなどの青物に常に狙われています。
では実際のところ、泳ぐ速度はどれくらい違うのでしょうか。
小魚は本当に逃げきれないのでしょうか。
釣り人の視点で「魚の泳ぐ速度」を比較してみると、青物が釣れる理由がよく分かります。
今回は
アジ
イワシ
カマス
と
ブリ
カンパチ
ソウダガツオ
の泳ぐ速度を比較して解説します。
魚の泳ぐ速度の考え方
魚の泳ぐ速度には
通常速度
瞬間速度
があります。
通常速度は長く泳げるスピード。
瞬間速度は捕食や逃走の時に出すスピードです。
多くの魚は
体長の10倍前後
の速度を瞬間的に出すと言われています。
小魚の泳ぐ速度
アジ
マアジは回遊魚で泳ぐ力が強い魚です。
通常速度
時速2〜4km
瞬間速度
時速10km前後
と言われています。
群れで泳ぐことで捕食者から身を守っています。
イワシ
イワシは遊泳能力がそこまで高くありません。
通常速度
時速1〜3km
瞬間速度
時速6〜8km
しかし
大群
を作ることで捕食される確率を下げています。
ナブラが起きるのは、イワシの群れを青物が追い詰めた状態です。
カマス
カマスは小魚の中ではかなり速い魚です。
細長い体は高速遊泳に向いています。
通常速度
時速4〜6km
瞬間速度
時速15km前後
そのため小魚でありながら、他の小魚を捕食するフィッシュイーターでもあります。
青物の泳ぐ速度
ブリ
ブリは強力な回遊魚です。
通常速度
時速5〜8km
瞬間速度
時速40km
とも言われています。
高速でベイトを追い込む能力を持っています。
カンパチ
カンパチは瞬発力の高い青物です。
通常速度
時速6〜10km
瞬間速度
時速50km近い
と言われています。
磯でヒットすると強烈に底へ突っ込むのは、このパワーのためです。
ソウダガツオ
ソウダガツオは青物の中でも特に速い魚です。
通常速度
時速10km前後
瞬間速度
時速60km
とも言われています。
カツオ類は海の中でもトップクラスのスピードを持っています。
速度比較まとめ
簡単に比較すると次の通りです。
アジ
最大約10km
イワシ
最大約8km
カマス
最大約15km
ブリ
最大約40km
カンパチ
最大約50km
ソウダガツオ
最大約60km
つまり
青物は小魚の数倍の速度
を持っています。
小魚は逃げきれないのか
結論から言うと
速度では勝てません。
そのため小魚は
群れ
方向転換
海底地形
などを使って逃げます。
特に
大群
を作る行動は
捕食確率を下げる
ための戦略です。
しかし青物は
群れを分断する
追い込む
という捕食方法を使います。
これが
ナブラ
です。
青物が海面を割るようにベイトを追うのは、この捕食行動なのです。
要約
魚の泳ぐ速度を比較すると
青物は圧倒的に速い
ことが分かります。
小魚は
群れ
機動力
で生き残ります。
一方青物は
スピード
パワー
で捕食します。
この関係があるからこそ
ナブラ
ボイル
といった青物釣りのチャンスが生まれます。
釣り人にとって
ベイトがいる場所
は
青物がいる場所
と言えるのです。

