マルアジはなぜ回遊するのか? マアジはなぜ港に居着くのか?【サビキ釣り入門】

毎日和歌山の海を眺め、潮風を全身で感じながら釣り人の皆様と触れ合っている人間の手によって、情熱と温かみを込めて手打ちで作成しております。

さて、サビキ釣りなどで私たちをいつも楽しませてくれるアジですが、実は種類によってその生き様が全く異なるのをご存知でしょうか。

今回は、沖合を群れで大移動する「マルアジ」と、身近な漁港にのんびり定住する「マアジ」の生態の違いについて、分かりやすく解説していきます。

マルアジが広大な海を果てしなく回遊する理由。

まずは、スマートな体型をしたスピードスターであるマルアジが、なぜ一つの場所に留まらないのかという謎に迫りましょう。

マルアジの体は、水の抵抗を極限まで減らすために断面が丸みを帯びており、長距離を高速で泳ぎ続けることに特化した見事な流線型をしています。

彼らが回遊する最大の目的は、黒潮などの暖かな海流に乗って、豊富な動物性プランクトンや小魚などのエサをひたすら追い求めるためです。

常に新鮮で酸素がたっぷり溶け込んだ綺麗な海水を好むため、豊かな漁場を求めてひたすら大海原を泳ぎ続けているのです。

マアジが身近な防波堤や港に好んで居着く理由。

一方、平べったく黄色みがかった体を持つマアジ(特に黄アジと呼ばれる居着き型)は、なぜ防波堤や港に定住するのでしょうか。

その答えは、港という環境が彼らにとって外敵から身を隠しやすく、かつ食料が安定して供給される最高の楽園だからです。

港にはテトラポッドや船の係留ロープ、海藻が生い茂る岸壁など、大型のフィッシュイーターから逃れるための隠れ家がそこら中に存在します。

さらに、夜になれば常夜灯の明かりに大好物のプランクトンがごっそりと集まってくるため、わざわざ危険な沖合へエサを探しに行く必要がないのです。

波の穏やかな浅場で、甲殻類や多毛類などの栄養価の高いエサを腹いっぱい食べてのんびり育つため、マアジは脂がたっぷりと乗った黄金色へと成長します。

生態を知ればアジ釣りの釣果は劇的にアップします。

同じアジの仲間でありながら、スリリングな冒険を選ぶマルアジと、安全で豊かなマイホームを選ぶマアジの生き方の違いは、まさに生命の神秘と言えるでしょう。

ここ和歌山県の海でも、季節や潮の満ち引きによって、この二種類のアジが織りなす様々な釣りのドラマを楽しむことができます。

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