せっかく釣った新鮮な魚は、美味しく持ち帰るためにクーラーボックスでしっかり冷やすのが
釣りの基本ですよね。
しかし、良かれと思ってやった氷の入れ方が、実は魚の美味しさを奪う「冷凍焼け(氷焼け)」を
引き起こしているかもしれないのをご存知でしょうか。
「ちゃんと冷やしたはずなのに、刺身にしたら身がパサパサしていた」
「身の一部が白っぽく変色していた」という経験がある方は要注意です。
今回は、クーラーボックス内で起こる冷凍焼けの原因と、釣太郎がおすすめする鮮度を保つための
正しい冷やし方について詳しく解説します。
せっかくの釣果を台無しにしないための必須知識ですので、ぜひ次回の釣行から役立ててくださいね。
なぜクーラーボックスの中で「冷凍焼け」が起こるのか?
冷凍焼け(氷焼け)の最大の原因は、魚の体に「氷が直接触れ続けていること」です。
クーラーボックス内の氷は0度、あるいはそれ以下の温度になっています。
特に、海水を加えて作る「潮氷(氷水)」は、塩分の影響で氷点下(マイナス温度)になるため、
魚の身が部分的に凍ってしまうのです。
魚の身が直接氷や冷たすぎる潮氷に触れると、その部分だけが急激に冷やされて細胞が破壊されてしまいます。
細胞が壊れると、解凍された時に旨味成分を含む水分(ドリップ)が流れ出てしまい、
身がパサパサになったり、変色したりして食味が著しく落ちてしまうわけです。
せっかくの新鮮な魚が、持ち帰る途中で劣化してしまうのはあまりにも悲しいですよね。
釣果を守る!冷凍焼けを完全に防ぐ3つの対策
では、魚をキンキンに冷やしつつ、冷凍焼けを防ぐにはどうすれば良いのでしょうか。
具体的な対策を3つご紹介します。
1. 氷と魚を直接触れさせない工夫をする
最もシンプルで効果的な方法は、魚と氷の間に物理的な壁を作ることです。
釣った魚はジップロックなどの密閉できる厚手のビニール袋に入れ、空気を抜いてからクーラーボックスにしまいましょう。
袋に入れることで氷との直接の接触を防げるだけでなく、真水(溶けた氷の水)が魚に触れて
水っぽくなる「水氷」の被害も同時に防ぐことができます。
また、魚を新聞紙で包んでから袋に入れると、冷えすぎを防ぐ適度な断熱材になるのでさらに効果的ですよ。
2. クーラーボックス内の配置を工夫する
氷の置き方にも少し気を配ってみましょう。
冷気は下へ向かって降りていく性質があります。
そのため、一番下に氷(または保冷剤)を敷き、その上に新聞紙やタオルを厚めに敷き、
一番上に魚を入れた袋を置くのが理想的な配置です。
または、一番下にすのこを敷いて水はけを良くし、魚を置いた上にタオルを被せ、その上から氷を置くという方法も有効です。
大切なのは、氷の冷気をクーラーボックス全体に循環させつつ、魚の表面だけが急激に凍るのを防ぐことです。
3. 「潮氷」の漬け込み時間に注意する
アジやサバなどの小魚をたくさん釣った際、氷と海水で作った「潮氷」に魚を放り込んで一気に
冷やす「氷締め」は非常に有効な手段です。
しかし、この氷点下の潮氷に長時間魚を入れたままにしておくと、確実に冷凍焼けを起こしてしまいます。
潮氷につけるのは魚が完全に冷えて絶命するまでの短時間(数分から数十分程度)にとどめましょう。
魚がしっかり冷えたら潮氷から取り出し、水気を拭き取ってからビニール袋に入れ、
氷に直接触れないようにクーラーボックスに保管し直すのが正解です。
まとめ
クーラーボックスは魚の鮮度を保つための必須アイテムですが、使い方を一歩間違えると逆に魚を
傷めてしまう刃にもなります。
「氷には直接当てない」「冷やしすぎに注意する」この2点さえ守れば、釣ったばかりの極上の味を
食卓まで持ち帰ることができますよ。
ぜひ今回の対策を取り入れて、釣太郎での買い出しから始まる最高の釣りライフを満喫してくださいね。

