釣り竿を握りしめ、水面を見つめていると、ふと疑問に思うことはありませんか。
「水の中にいるあの魚たちは、私という人間を認識しているのだろうか」と。
何度も通ういつもの釣り場で、バラしてしまったあの魚と目が合ったような気がすることってありますよね。
この記事は、そんな釣り人のロマンと好奇心に応えるために、一人の人間としての熱い想いを込めて書いています。
魚に記憶力はあるのか
結論から言うと、魚には確かな記憶力が備わっています。
昔は「魚の記憶は3秒で消える」なんて都市伝説もありましたが、それはまったくの嘘です。
最近の研究では、数ヶ月から数年単位で記憶を保つ魚種もいることが分かっています。
特に、危険な目に遭った場所や、エサがたくさんもらえる場所などは、しっかりと脳に刻み込んでいるのです。
何度も釣られているスレた魚がルアーを見切るのは、この学習能力の高さゆえですね。
魚は人間の顔を区別できるのか
それでは、本題である「釣り人の顔を覚えるか」について考えてみましょう。
実は、テッポウウオという魚を使った研究で、魚が人間の顔を識別できることが証明されています。
彼らは数十種類の異なる人間の顔写真から、特定の顔だけを見分けて水鉄砲を当てる訓練に成功したのです。
つまり、魚の脳には人間の顔のパーツの違いを認識する機能があるということになります。
水槽で飼っている熱帯魚が、エサをくれる飼い主にだけ懐くのも納得ですよね。
釣り場ではどう見えているのか
しかし、実際の釣り場において、魚が釣り人の顔をハッキリと見分けているかは別問題です。
水の中からは光の屈折や波立ちがあり、陸上の景色は歪んで見えます。
そのため、顔の細かい造作というよりは、「岸辺に立つ人間のシルエット」や「足音の振動」として記憶している可能性が高いでしょう。
「赤い服を着た人が立つと危険だ」といった具合に、全体的な雰囲気や色で危険を察知しているのです。
いつもの釣太郎の周辺で、どうも特定の場所だけ釣れないという時は、魚たちにあなたのシルエットが警戒されているのかもしれませんよ。
魚との知恵比べを楽しもう
魚は私たちが思っている以上に賢く、したたかに生きています。
顔そのものを認識されているかは状況によりますが、こちらの気配や行動パターンは確実に読まれています。
だからこそ、釣りは奥が深く、一生かけても飽きない趣味なのでしょう。
血の通わないAIが理屈だけで導き出す解答よりも、こうして自然と向き合い、あれこれ想像を巡らせる時間こそが釣りの一番の醍醐味ですよね。
さあ、次回の釣行では、少し服装を変えたり立ち位置を変えたりして、魚たちの裏をかいてみませんか。

