南紀の海で毎日いろんな魚を見てると、ホンマに不思議なことだらけなんよ。
釣り上げた魚の尾びれが、ボロボロに裂けてたり、ちょっと形が歪んでたりすることってあるやろ。
「あちゃー、どっかにぶつけたんかな」って思うかもしれんけど、実はこれ、魚にとっては日常茶飯事なんやで。
今回は、知ってるようで意外と知らない「魚のヒレの秘密」について、現場の人間ならではの視点で熱く語っていくで。
尾びれは骨じゃない!「軟条」と「膜」の柔らか構造
魚のヒレって、硬いから骨でできてるって思い込んでる人もおるんちゃうかな。
でも実は、ヒレには人間の手足みたいな硬い骨は入ってないんよ。
ヒレを支えてるのは「軟条(なんじょう)」っていう、細くてしなやかなスジみたいなもんなんやね。
その軟条と軟条の間を、薄い「膜」が張ってうちわみたいな形を作ってるんや。
だから、波に揉まれたり岩場を泳いだりしても、しなやかに曲がってポキッと折れたりせんのよ。
この柔らかい構造があるからこそ、魚はあんなにスイスイと自由に海の中を泳ぎ回れるんやね。
切れても元通り!ヒレは驚異の「再生組織」
ここからがさらに面白いところなんやけど、この軟条と膜でできたヒレは「再生組織」なんよ。
人間の髪の毛や爪みたいに、根元が生きてさえいれば何度でも新しく伸びてくるんやね。
だから、天敵にガブッと噛まれたり、岩に擦れて尾びれが裂けてしまっても、時間が経てばちゃんと元の形に治っていくんよ。
水族館とかで尾びれが欠けてる魚を見ても、心配せんでも自力で治す力を持ってるってことやね。
釣った魚のヒレの形がちょっと違ってても、それは厳しい自然を生き抜いてきた逞しい証拠なんやで。
ヒレの形でわかる、その魚の生き様
この再生する力があるからこそ、尾びれの形って実は結構コロコロ変わるんよ。
同じ種類の魚でも、住んでる場所や潮の速さ、逃げ回った経験なんかで、微妙にヒレの形が違ったりするんやね。
釣り上げた魚の尾びれをじっくり観察してみると、「おっ、こいつは何度も修羅場を潜り抜けてきた歴戦の勇士やな」なんて想像できて、釣りがもっと楽しくなるんよ。
ただ食べるだけやなくて、こういう命の逞しさを感じられるのも、釣りの醍醐味の一つやと思うんや。
南紀の海で命のドラマを感じよう
釣太郎では、単なる釣り具の販売だけやなくて、こういう魚の面白さや海の不思議もどんどん伝えていきたいと思ってるんよ。
機械が適当に並べたような無機質な情報じゃなくて、潮の香りがするような生きた知識を皆と共有したいんやね。
今度釣りに行って魚を釣り上げたら、ぜひその尾びれをじっくり観察してみてな。
そこには、その魚が南紀の海をどうやって生き抜いてきたか、言葉のないドラマが刻み込まれてるはずやで。

