優雅にヒレを広げ、海中を漂う姿はまるで貴婦人のよう。
ダイバーにも釣り人にも人気(?)の美しい魚、「ミノカサゴ」。
しかし、よく見ると「あれ、なんか模様が違う?」と思ったことはありませんか。
実は、日本近海にはよく似た兄弟分がいます。
それが「ミノカサゴ」と「ハナミノカサゴ」です。
図鑑を見てもパッと見はそっくりで、どっちがどっちだか分からない。
そんなあなたに、現場で一瞬で見分けるための「決定的な違い」を伝授します。
もう迷うことはありません。
見るべき場所は、たった一つです。
【結論】胸ビレの「膜」に注目せよ!
顔つきでも、体の縞模様でもありません。
一番大きな「胸ビレ」を広げた時をチェックしてください。
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ハナミノカサゴ 胸ビレの膜(ヒレの骨と骨の間の薄い部分)に、黒や茶色の**「斑点模様」がたくさんある**。 名前の通り「華(ハナ)」やかで、ヒョウ柄のようなドット柄が見えたらこちらです。
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ミノカサゴ 胸ビレの膜には**「斑点がない」**(あっても非常に薄い)。 骨のラインはありますが、膜の部分はクリア、もしくは無地です。 少しスッキリとした印象なら、本家のミノカサゴです。
覚え方は簡単です。
「派手なドット柄は、ハナミノカサゴ」。
これだけ覚えておけば、テストに出ても満点です。
【注意】どちらも「毒」は強烈です
見分けがついたところで、絶対に忘れてはいけない共通点があります。
それは、背ビレ、腹ビレ、尻ビレに**「猛毒」**を持っていること。
刺されると激痛が走り、患部が腫れ上がり、最悪の場合は呼吸困難になることもあります。
釣れた時、あまりの美しさに写真を撮ろうとして、うっかり触れてしまう事故が多い魚です。
死んでも毒は残ります。
針を外す際は、必ずフィッシュグリップを使い、絶対に素手では触らないでください。
【余談】実はめちゃくちゃ美味い
「綺麗なバラには棘がある」と言いますが、このカサゴたち、味は一級品です。
透明感のある美しい白身で、刺身にすると甘みがすごい。
良い出汁が出るので、味噌汁や唐揚げにしても絶品です。
ヒレの棘さえハサミで切り落としてしまえば、あとは普通の魚と同じように捌けます。
(※調理の際も、棘が指に刺さらないよう細心の注意が必要です)
南紀の海では、どちらの種類もよく見かけます。
次に釣り場で出会ったら、フィッシュグリップで安全に掴みながら、胸ビレの模様をチェックしてみてください。
「お、君はハナの方だな」なんて分かると、釣りがもう一つ楽しくなりますよ。
釣太郎では、毒魚の針外しに必須のロングプライヤーや、安全なグリップも各種取り揃えています。
安全第一で、海の美しさと美味しさを堪能しましょう。

