第1位:ボラ(特に寒ボラ)
【世間のイメージ】
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ドブ臭い
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薬品のような匂いがする
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水っぽくて美味しくない
【海水氷×釣太郎の真実】
堂々の1位は、やはりボラです。
実はボラ、水質の良い場所(南紀など)で釣れた個体は、元々臭くありません。
しかし、真水の氷に入れると、浸透圧で身が水を吸い、ボラ特有の微かなぬめりの匂いが身に移って「ドブ臭さ」が増幅されてしまうのです。
これを「海水氷」でキンキンに冷やすとどうなるか。
塩分濃度による脱水作用で、身の余分な水分が抜け、恐ろしいほど脂の乗った「白身のトロ」に化けます。
特に冬場の寒ボラを海水氷で締めた刺身は、真鯛をも凌駕する甘みがあります。
「ボラ=まずい」と思っている人は、一度騙されたと思って海水氷で持ち帰ってみてください。 腰を抜かしますよ。
第2位:アイゴ(バリコ)
【世間のイメージ】
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小便臭い(アンモニア臭)
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毒棘があって危険
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磯臭さが鼻につく
【海水氷×釣太郎の真実】
西日本、特に和歌山では干物で愛されていますが、刺身となると敬遠されがちです。
アイゴの臭みの原因は、死後、内臓の内容物が発酵して出るガスや、皮目のぬめりです。
普通の氷(真水)でゆっくり冷やすと、冷える前に臭いが身に回り、最悪の風味になります。
しかし、マイナス温度の「海水氷(潮氷)」にドボンと漬けると話は別です。
瞬時に芯まで冷却されることで、臭いの発生源である酵素の働きを強制停止させます。
さらに、皮目のぬめりも固まり、処理しやすくなります。
こうして持ち帰ったアイゴの刺身は、臭みゼロ。
もちもちとした弾力と、濃厚な旨味だけが残ります。
「皿まで舐める」と言われる理由は、海水氷を使ってこそ分かるのです。
第3位:サンノジ(ニザダイ)
【世間のイメージ】
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磯釣りのハズレ枠
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強烈な磯臭さ
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身が緩い
【海水氷×釣太郎の真実】
グレ釣り師を悩ませるサンノジ。
引きは強いが、食べると「ウッ」となる磯臭さがあります。
これもまた、処理のスピードと温度が命です。
サンノジは内臓(特に腸)に強烈な臭いを持っています。
体温が高い状態で放置したり、生ぬるい真水氷に入れると、その臭いが全身に回ります。
釣った瞬間にエラを切って血抜きし、即座に「海水氷」へ。
強力な冷却力で内臓の活動を止め、身を引き締めます。
すると、あの嫌な磯臭さが消え、上質な脂の甘みが前面に出てきます。
薄造りにしてポン酢で食べれば、カワハギや石鯛にも負けない「極上の白身」になります。
なぜ「嫌われ魚」ほど海水氷なのか?
理由は科学的にも明らかです。
いわゆる「まずい魚」の多くは、**「水分が多い」「酵素活性が強い(腐りやすい)」「内臓の臭いが強い」**という特徴があります。
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脱水効果: 海水氷の塩分が、水っぽい身から余分な水分を抜き、旨味を凝縮させる。
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瞬間冷却: マイナス温度で一気に冷やすことで、臭いの発生を化学的にストップさせる。
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皮膜保護: 真水のように魚体をふやけさせないため、ぬめりや臭みが身に移るのを防ぐ。
真水氷では、これらの魚の欠点を助長してしまいますが、海水氷はその欠点を「長所」に変える力があるのです。
釣太郎の結論
「外道」なんて魚はいません。 いるのは「扱い方を知らない人間」だけです。
もし、堤防でボラやアイゴが釣れたら、ガッカリせずに「よっしゃ、晩酌の肴ゲット!」と思ってください。
そして、必ず釣太郎の**「純・海水氷」**を使って持ち帰ること。
クーラーボックスの中で、魔法のような変化が起きます。
誰にも教えたくない「隠れグルメ」、こっそり楽しんでみませんか?

