最近、釣具屋の棚を見ていて「あれ?在庫が結構余ってる?」とか、
「新製品の勢いがちょっと落ち着いた?」なんて感じること、ありませんか?
実はそれ、あながち間違いじゃないんです。
ちょうど先日(2026年2月)、釣具業界の巨人・シマノの決算も発表されました。
今回は、大手メーカーの懐事情と、それが我々釣り人にどう影響するのか、南紀の現場から「釣具屋オヤジ」の視点でズバリ解説します。
結論から言うと、「コロナ特需のバブルは完全に弾け、実力勝負の『冬の時代』に入った」 というのが現状です。
1. 業界の巨人「シマノ」の現在地
先日発表された2024年12月期の決算。
数字を見ると、釣具事業の売上は前期比でダウンしています。
コロナ禍で世界中の人が「密を避けるレジャー」として釣りに熱狂した2021〜2022年頃の勢いは、完全に落ち着きました。
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在庫調整の壁: お店(小売店)に商品が余っているため、メーカーからの出荷が抑えられている状況です。
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海外はまだ元気: 日本国内は少ししんどいですが、北米などの海外市場は底堅い需要があります。
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自転車の影響: シマノは自転車部品が主力ですが、そちらの在庫調整が長引いており、会社全体としては少し我慢の時期と言えます。
とはいえ、腐ってもシマノ。
利益率は依然として高く、体力は化け物クラスです。
「売上が落ちた」といっても、コロナ前(2019年)の水準よりは高い位置をキープしています。
2. 攻めの「グローブライド(ダイワ)」
ダイワブランドを展開するグローブライドも、状況は似ています。
国内市場の熱気が冷める中、「海外」と「アパレル」 で戦っている印象です。
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アメリカで勝負: バスフィッシングの本場・アメリカでのシェア拡大に成功しています。
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ファッション性: 「D-VEC」など、釣り人以外もターゲットにしたアパレル展開で、釣具一本足打法の弱点をカバーしようとしています。
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コストの壁: 原材料費の高騰や円安の影響をもろに受けており、利益を出すのに苦労している側面も見えます。
3. 「2026年問題」我々釣り人への影響は?
さて、メーカーの経営状態が我々にどう関係するのか。 ここが一番重要ですよね。
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値上げは止まらない: 経営が厳しい時、メーカーはどうするか。残念ながら「価格転嫁」です。カーボン、ガイド、輸送費…すべてが上がっています。今後もリールや竿の値段が下がることはないでしょう。
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新製品は「少数精鋭」に: 以前のように「とりあえず出しとけ!」的な派手なラインナップ展開は減ります。「本当に売れるもの」「確実に釣れるもの」に絞った、堅実な新製品が増えるはずです。
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在庫処分にチャンスあり?: メーカーも問屋も「余った在庫」を現金化したい心理が働きます。型落ちモデルのセールや、福袋の中身が豪華になる…なんてことは期待できるかもしれません。
まとめ:本物が残る時代へ
メーカーも釣具屋も、右肩上がりのイケイケ時代は終わりました。
これからは**「本当に良い道具を作り、本当に釣りを楽しませてくれるメーカー」** だけが生き残る、ある意味で健全な時代に戻ったとも言えます。
数字の話ばかりしましたが、海に行けばそんなの関係なし!
我々は、賢く道具を選んで、変わらず南紀の海を楽しむだけです。
釣太郎は、そんな「冬の時代」でも、釣り人の味方であり続けますよ!

