海辺を歩いていると
「ビニール?」
「クラゲの残骸?」
と思うような
透明でゼラチン質の物体を見つけることがあります。
今回の写真もまさにそれ。
しかしこれは
ゴミでも
クラゲの破片でも
イカの体でもありません。
正体は
サルパ
と呼ばれる生き物です。
透明な物体の正体は「サルパ」
サルパは
ホヤの仲間。
クラゲではありません。
分類的には
脊索動物。
つまり魚に近いグループです。
見た目は
・完全に透明
・ゼラチン質
・バナナ型
・筒状や鎖状になることもある
写真のように
砂が透けて見えるほど
透明なのが最大の特徴です。
なぜ海岸に打ち上げられるのか
サルパは
外洋を漂う浮遊生物。
普段は
黒潮などの潮流に乗って
沖合を漂っています。
しかし
・強風
・うねり
・潮流の変化
これらが重なると
一気に沿岸へ流され
波打ち際に打ち上げられます。
特に
低気圧通過後
季節の変わり目
春から初夏
このタイミングで
大量漂着することがあります。
クラゲやイカと何が違う?
よく間違われる生き物との違いです。
クラゲとの違い
・刺胞がない
・触っても刺さらない
・傘や触手がない
イカ・魚との違い
・内臓が見えない
・筋肉構造がない
・形が一定で溶けやすい
サルパは
ほぼ水でできた体。
そのため
打ち上げ後は
急速に崩れて消えていきます。
危険性はある?触っても大丈夫?
結論から言うと
基本的に無害です。
毒はなし。
刺すこともなし。
ただし
・素手で触るとヌルヌルする
・腐敗が早い
・夏場は雑菌が多い
このため
触るなら
棒や手袋越しが無難です。
子どもには
「触らず見るだけ」
と伝えるのがベストです。
釣り人目線で見るサルパ漂着の意味
実は
サルパが打ち上がる海は
かなり良い海況の証拠でもあります。
理由は
・外洋水が入っている
・黒潮の影響が強い
・栄養塩が豊富
こうした海では
・ベイトが増える
・回遊魚が寄る
・大型魚が入る
つまり
サルパ漂着=
「沖の海が岸まで来ている」
サインです。
南紀エリアなどでは
サルパ漂着後に
青物や回遊魚の釣果が伸びる
という話もよく聞きます。
まとめ
海辺に打ち上げられた透明な物体の正体は
サルパ。
クラゲでも
ゴミでも
危険生物でもありません。
ほぼ水でできた
外洋性の不思議な生き物。
もし見つけたら
その海は
「沖と繋がった生きた海」。
釣り人にとっては
むしろ期待していい
ポジティブなサインかもしれません。

