実は全く違う顔を持つ魚——同じカツオなのに、まるで別種のような味わいの違いに驚く人は多いはずです。
春は爽やかでヘルシー、秋は濃厚で贅沢。
この違いは、カツオの生活サイクルそのものが生み出すもの。
年に2回、まったく違う表情を見せてくれるのがカツオの魅力です。
カツオの回遊が作り出す「春 vs 秋」の正体カツオは暖かい海を好む回遊魚。
- 春(初ガツオ・上りガツオ):産卵後、南の海から北上中。餌を追いながら移動するため、体は引き締まり、脂はほとんど蓄えていない。
- 秋(戻りガツオ・脂ガツオ・トロガツオ):夏の間に北の海(三陸沖など)でイワシや小魚を大量に食べて脂を蓄え、産卵のために南下中。体はふっくら、脂がたっぷり。
だから、同じ魚なのに「さっぱり赤身」vs「こってりトロ」の正反対の味わいになるんです。
春ガツオ vs 戻りガツオ 徹底比較表(最新データベース)
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項目
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春ガツオ(初ガツオ)
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戻りガツオ(秋ガツオ)
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旬の時期
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3月〜6月頃(ピーク4〜5月)
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9月〜11月頃(ピーク9〜10月)
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脂質(100gあたり)
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0.5〜2g程度(超低脂質)
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6〜10g以上(初ガツオの10〜12倍!)
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エネルギー
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約108〜114kcal
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約150〜165kcal
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身の見た目
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透明感のある鮮やかな赤身、血合いが美しい
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脂で白っぽく深みのある赤、表面に脂層
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食感・味わい
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ぷりぷり弾力、さっぱり淡白、赤身の風味強い
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もっちり、とろける脂、濃厚な甘み・コク
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おすすめ食べ方
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たたき(ポン酢+薬味山盛り)、刺身、漬け、カルパッチョ
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刺身(シンプルにワサビorにんにく)、塩たたき、照り焼き、ステーキ
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栄養の特徴
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高タンパク・低脂質、鉄分・ビタミンB12豊富
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DHA・EPA(オメガ3)が非常に豊富、ビタミンA(初の約4倍)、ビタミンD・セレンも多め
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別名
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上りガツオ、初物
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脂ガツオ、トロガツオ
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向いている人
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さっぱり派、夏バテ回復、ダイエット中
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濃厚派、脂の旨味を求める、栄養重視
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脂質の差が最大のポイント!
戻りガツオの脂はDHA・EPA中心の良質な脂なので、「脂っこい」ではなく「甘くてとろける」旨味。
マグロのトロに匹敵する腹身は、この時期だけの特権です。季節を愉しむ食べ比べのコツ
- 春ガツオ → 薬味をたっぷり!ねぎ・みょうが・しょうが・にんにく+ポン酢で、爽快な春の風を感じる。
- 戻りガツオ → シンプルに!脂の甘みをダイレクトに味わう刺身が最高。炙ると皮下の脂が香ばしく溶け出してたまらない。
どちらも新鮮なら最高ですが、春は「季節の爽やかさ」、**秋は「蓄えた旨味の贅沢」**を味わうのが正解です。
まとめ:同じカツオなのに「全く違う顔」を持つ理由春は北上中の消費期 → 身が締まってさっぱり
秋は南下中の蓄積期 → 脂が乗ってこってり濃厚年に2回、別魚のように楽しめるなんて、カツオって本当にすごい魚ですよね。
あなたは春のサッパリ派?それとも秋のこってり派?
ぜひ今年は両方食べ比べて、季節ごとのカツオの「違う顔」を満喫してください!
藁焼き風たたきで食べると、どちらも最高ですよ〜♪

