週末の夜、釣ってきたアオリイカを捌いていると、背後から視線を感じる。
「またイカ?スーパーにも売ってるのに」
そんな言葉に、悔しい思いをしていませんか。
確かに、スーパーには安価なイカが並んでいます。
中には「アオリイカ」と表示された冷凍品もあるでしょう。
しかし、断言します。
あなたが釣ったそのイカは、スーパーの商品とは次元が違う「宝物」です。
なぜそこまで言い切れるのか。
流通の裏側と、釣り人だけの特権についてお話しします。
見出し:①そもそも「本物」が並んでいない?
まず、近所のスーパーの鮮魚コーナーを思い出してください。
「刺身用アオリイカ」を見かける頻度はどれくらいでしょうか?
おそらく、ほとんど無いはずです。
スーパーによくあるのは「スルメイカ」や「ヤリイカ」、あるいは海外産の「ロールイカ」です。
たまに冷凍コーナーに「アオリイカ」があっても、裏のラベルを見てください。
原産地が海外だったり、加熱用だったりしませんか?
国産の、しかも刺身で食べられる高鮮度なアオリイカは、市場でも超高級品。
そう簡単にはスーパーの大衆ルートには流れてこないのです。
つまり、あなたが釣っているのは、スーパーでは「買いたくても買えない」クラスの食材なのです。
見出し:②「網」と「エギ」の決定的な差
仮に、スーパーに国産のアオリイカが並んでいたとしましょう。
それでも、釣りアオリには勝てません。
理由は「獲り方」です。
漁業で獲るイカは、定置網などで大量に捕獲されます。
網の中で他の魚と押し合いへし合いになり、イカは強烈なストレスを感じます。
身を守ろうと墨を吐きまくり、興奮状態で死んでいく。
このストレスが、身を硬くし、味を落とす原因になります。
対して、釣り人のイカはどうでしょう。
エギで一杯ずつ抱かせ、釣り上げたらすぐに活け締め。
ストレスが極限まで少ない状態で処理されます。
この「身のクリアさ」は、網漁では絶対に真似できません。
見出し:③「水」の管理レベルが違う
しつこいようですが、ここでも「水」の話です。
スーパーや加工場の冷凍イカは、衛生管理上、どうしても洗浄の工程が入ります。
その際使われるのは、多くの場合「真水」です。
真水で洗われ、カットされ、パック詰めされる。
その間に、イカの細胞は浸透圧でダメージを受け、旨味成分が流出しています。
一方、釣太郎流の釣り人はどうでしょうか。
「海水氷」で冷やし、真水を一滴も当てずに持ち帰る。
冷凍する時も、洗わずにそのまま、あるいは拭くだけ。
「細胞を壊さない」という執念において、釣り人の管理は工場製品を遥かに凌駕しています。
まとめ
スーパーのイカは、あくまで「食材」です。
しかし、あなたが釣ったアオリイカは、鮮度、処理、希少性、すべてにおいて最高ランクの「極上品」です。
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スーパーでは滅多にお目にかかれない希少性。
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ストレスフリーな個体。
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水っぽさゼロの濃厚な旨味。
これだけの条件が揃っているのです。
「買った方が安い」なんてことは絶対にありません。
その味は、お金では買えない価値そのものなのですから。
自信を持って、最高の刺身を食卓に並べてくださいね。

