1. 最大の犯人は「真水」による水増し事件
スーパーのアオリイカが「水っぽい」「味が薄い」と感じる最大の理由。
それは「真水(水道水)」に触れている時間が長いことです。
イカの体は、真水に触れると浸透圧の関係で、スポンジのように水分を吸い込んでしまいます。
市場からスーパーへ運ばれる過程、あるいは加工場で洗われる過程。
ここで真水を吸ってしまったイカは、細胞が膨張し、旨味が薄まってしまうのです。
いわば、カルピスを水で薄めすぎた状態。
それに比べて、釣り人はどうでしょう。
釣った直後、クーラーボックスに入れますが、心得のある人は絶対にイカを真水に浸けません。
ジップロックに入れたり、釣太郎の「海水氷」を使ったりして、浸透圧を変えずに持ち帰ります。
だから、身の密度が濃い。
旨味が凝縮されたままなのです。
2. 「ストレス死」か「安楽死」か
味の違いは、イカの「死に方」でも決まります。
スーパーに並ぶイカの多くは、網で大量に捕獲されたものです。
網の中で暴れ、他の魚と押し合いへし合いになり、極度のストレスを感じながら息絶えます。
この時、体内の旨味成分の元(ATP)が、暴れるエネルギーとして使い果たされてしまうのです。
さらに、ストレスで乳酸が溜まり、身の質も落ちます。
一方、釣り人は違います。
釣り上げた直後、ピック一本で「神経締め」を行い、一瞬で締める。
イカに「死んだ」と気づかせないほどの早業です。
無駄なエネルギーを使わせず、旨味成分を体内に丸ごと閉じ込める。
この処理の差が、口に入れた時の「甘みの爆発力」の違いとなって現れます。
3. 「皮」と「粘膜」の扱いの差
スーパーで売られているお刺身用のアオリイカ。
真っ白で綺麗ですよね。
でも、あの白さは「皮を機械や手作業で完全に剥ぎ、洗浄した後」の姿です。
実はアオリイカの旨味の多くは、皮と身の間、そして身の表面の粘膜付近に含まれています。
スーパーでは衛生面や見た目を重視するため、これらを徹底的に洗い流してしまいます。
結果、綺麗だけど味気ない「身の死骸」になりがちです。
自分で釣った場合、皮を剥ぐのは食べる直前。
しかも、必要以上に水洗いをしません。
キッチンペーパーで拭き取る程度で調理する人も多いでしょう。
だから、イカ本来の野性味あふれる甘さと、ねっとりとした風味が残るのです。
まとめ:その「違和感」に自信を持っていい
スーパーのアオリイカが決して悪いわけではありません。
多くの人に届けるためには、あの流通システムが必要です。
しかし、「味」という一点においては、自分で釣って、適切に処理したアオリイカに勝てるはずがないのです。
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真水を吸わせない
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瞬時に締める
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食べる直前まで守る
この3つができるのは、現場にいる釣り人だけ。
「味が薄い」と感じたあなたの感覚は、正常どころか、本物の味を知っている証拠です。
これからも、スーパーのパック詰めを見るたびに優越感に浸りながら、釣り場へと向かいましょう。
釣太郎では、その「最強の味」を持ち帰るための海水氷や、鮮度保持グッズを完備して待っています。
最高のイカを食べる権利は、竿を出した人だけに与えられるのです。

