冬の磯釣り、寒グレシーズンの到来ですね。
釣り人なら誰もが抱く、あの疑問。
「なぜ串本ばかり釣れて、こっちは釣れないんだ?」
週末の釣果情報を見て、ため息をついたことはありませんか。
串本エリアでは二桁釣果が当たり前。
一方、みなべ・田辺エリアではボウズ逃れがやっと。
この残酷なほどの釣果の差。
実は、腕の差でも仕掛けの差でもありません。
すべては「海流」という、大自然のきまぐれが決めているのです。
なぜ串本は「最強」なのか?
答えはシンプル、「黒潮」です。
本州最南端である串本は、黒潮の本流がもっとも接近する場所。
まさに、温かいお風呂が常に供給されているような状態です。
冬場、外気温がどれだけ下がろうとも、海の中はポッカポカ。
水温が16度、17度と安定していれば、グレも人間と同じで活発に動きます。
エサも食うし、走り回る。
だから、多少仕掛けが太かろうが、タナがズレていようが、食ってくるのです。
串本のグレは、恵まれた環境で育つ「陽キャ」なグレたちなんですね。
みなべ・田辺が「激渋」になる理由
対して、我らがみなべ・田辺エリア。
ここは黒潮の「枝流(分流)」が入るかどうかの瀬戸際です。
冬の北西風が吹けば、冷たい水が表層を覆います。
黒潮の恩恵が薄れると、水温はガクンと下がり、15度を切ることもしばしば。
こうなると、グレは岩陰でじっとして動きません。
エサが目の前に来ても、口を使わない。
まさに「低活性」の極み。
この状況で釣るには、極細のハリス、極小の針、そして違和感を完全に消す繊細なアプローチが必要です。
みなべ・田辺のグレは、厳しい環境で鍛えられた「神経質な天才」たちなのです。
それでも「みなべ・田辺」で釣る価値
「じゃあ、串本に行けばいいじゃないか」
そう思うかもしれません。
でも、ちょっと待ってください。
簡単な釣り場で数釣るのも楽しいですが、あえて難しい状況を攻略する喜び。
これこそが、磯釣りの醍醐味ではないでしょうか。
低水温、エサ取りもいない静まり返った海。
その中で、知恵と技術を絞り出して引きずり出した一匹の価値。
それは、入れ食いの10匹よりも重みがあります。
みなべ・田辺での一匹は、あなたの「腕」が獲った一匹です。
まとめ
自然相手の遊びですから、水温には勝てません。
しかし、その違いを知っていれば、ボウズでも納得がいきます(笑)。
串本で癒やされるもよし。
みなべ・田辺で修行するもよし。
どちらの海も、南紀のかけがえのないフィールドです。
厳しい状況での攻略法や、最新の生エサ情報は、ぜひ釣太郎でスタッフに聞いてください。
温かいコーヒーを飲みながら、作戦会議といきましょう。

