【釣り中毒の正体】脳内麻薬「アドレナリン」と「ドーパミン」がドバドバ出る瞬間とは?

「もう釣りはやめる」とボウズの帰りに誓ったのに、翌週にはまた海にいる。

私たちはなぜ、これほどまでに釣りに取り憑かれてしまうのでしょうか。

実は、釣りをしている最中の釣り人の脳内は、とんでもないことになっています。

「アドレナリン」と「ドーパミン」。

この2つの強力な脳内麻薬が、絶妙なバランスで分泌され続けているからです。

今回は、この2つの物質が「いつ」「どこで」発生し、私たちをどう狂わせるのか、

科学的かつ釣り人目線で解説します。

戦闘モードのスイッチ「アドレナリン」

まずは、誰もが知っている興奮物質アドレナリンです。

【発生する場面】

これは「不意打ち」や「ピンチ」、「激しいファイト」の瞬間に噴き出します。

よそ見をしていた時に竿を一気にひったくられた瞬間。

あるいは、タモ入れ寸前で魚が最後の突っ込みを見せた瞬間です。

【脳のどこで?】

恐怖や驚きを感じる「扁桃体(へんとうたい)」が危険信号を出し、それが「視床下部」を経由して全身に指令を送ります。

厳密には脳から指令が出て、腎臓の上にある「副腎」から血液中に大量放出されます。

【どんな作用?】

まさに「火事場の馬鹿力」です。

心拍数が上がり、瞳孔が開き、筋肉が緊張して、瞬時に「戦う準備」が整います。

大物をバラした後に、手足がガクガク震えることがありますよね。

あれは、アドレナリンが出すぎて体がオーバーヒートしている証拠です。

快楽と期待のスパイス「ドーパミン」

次に、依存性の高い快楽物質ドーパミンです。 実は、釣りにおいてはこちらの方が厄介かもしれません。

【発生する場面】

これは「釣れた時」だけではありません。

「釣れそうだな」と期待している時にも大量に出ます。

釣行前夜に仕掛けを作っている時、良さそうな潮目を見つけた時、そしてウキが怪しく動いた瞬間。

もちろん、狙い通りに魚を釣り上げて「やった!」と叫ぶ瞬間がピークです。

【脳のどこで?】

脳の中心部にある「腹側被蓋野(ふくそくひがいや)」から、「側坐核(そくざかく)」と

呼ばれる報酬系回路に送られます。

ここが刺激されると、人は強烈な快感と意欲を感じます。

【どんな作用?】

「気持ちいい」「楽しい」「もっと欲しい」という感情を生み出します。

パチンコでリーチがかかった時と同じで、「次は当たるかもしれない」という期待感が

ドーパミンを分泌させ、行動を止められなくさせます。

「ラスト一投」と言いながら1時間投げ続けてしまうのは、このドーパミンのせいです。

釣りは「緊張」と「緩和」のジェットコースター

釣りの恐ろしいところは、この2つが交互に、あるいは同時にやってくることです。

ウキを見てドキドキする(ドーパミン)。

突然のアタリで心臓が跳ねる(アドレナリン)。

強烈な引きに耐える(アドレナリン)。

無事にタモに収まり、最高の達成感を味わう(ドーパミン)。

この強烈なアップダウンを短時間で味わえるレジャーは、他になかなかありません。

脳がこの快感のサイクルを記憶してしまうため、私たちはまた海へ向かってしまうのです。

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最近、心臓がバクバクするような興奮を味わっていますか。

もし足りていないなら、それは海からの「ご招待」かもしれません。

安全対策だけは万全にして、脳内麻薬が飛び交う非日常の世界へ出かけましょう。

 

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