魚釣りをしていて、魚の形をじっくり観察したことはありますか。
実は魚の体形は、彼らのライフスタイルそのものです。
「どこに住んでいるか」「どんな泳ぎ方をするか」が、その形に表れています。
学術的には細かく分類されますが、釣り人が知っておくべき基本的な形は大きく分けて5つです。
それぞれの特徴と、代表的な魚を見ていきましょう。
1. 紡錘形(ぼうすいけい)
最も「魚らしい」形と言えばこれです。
ラグビーボールのような、あるいは魚雷のような形をしています。
【特徴】 水の抵抗が最も少なく、高速で泳ぎ続けるのに適した形です。
回遊魚に多く見られ、長距離を移動することを得意とします。
【代表魚】 マグロ、カツオ、ブリ、サバなど。
2. 側扁形(そくへんけい)
左右から押しつぶされたように、平べったい形です。
「鯛」の形をイメージすると分かりやすいでしょう。
【特徴】 体をひねりやすく、小回りが利きます。
岩礁帯や障害物の多い場所で、スイスイと泳ぐのに適しています。
ただし、高速で泳ぎ続けるのは苦手です。
【代表魚】 マダイ、イシダイ、カワハギ、グレ(メジナ)など。
3. 縦扁形(じゅうへんけい)
上から押しつぶされたように、平べったい形です。
側扁形とは逆の潰れ方をしています。
【特徴】 海底に張り付くように生息する魚の形です。
砂泥底に身を隠し、獲物が来るのを待ち伏せするタイプが多いです。
あまり動き回らず、じっとしているのが得意です。
【代表魚】 ヒラメ、カレイ、マゴチ、エイなど。
4. 延長形・円筒形(えんちょうけい)
細長く、ヘビのような形をしています。
【特徴】 狭い岩の隙間や穴に入り込むのに特化した形です。
体をくねらせて泳ぐのが特徴で、バック(後退)が得意な魚も多いです。
根掛かりした時に引きずり出すのが大変なのは、この体形が穴の中で踏ん張るためです。
【代表魚】 ウナギ、アナゴ、ウツボ、ハモなど。
5. 球形(きゅうけい)
丸っこい形をした魚たちです。
【特徴】 泳ぐのは非常に遅いです。
その代わり、トゲがあったり、体を膨らませたり、毒を持っていたりと、泳ぎ以外の防御手段を持っていることが多いです。
愛嬌のある見た目で、観賞用としても人気があります。
【代表魚】 フグ、ハリセンボン、ダンゴウオなど。
まとめ
魚の形には、それぞれ生き残るための理由があります。
「この魚は平べったいから、岩場の近くにいそうだな」
「この魚は流線型だから、潮通しの良い場所を回遊しているはず」
釣った魚や、狙いたい魚の「形」に注目すると、海の中の様子がもっとイメージしやすくなるはずです。
次回の釣行では、ぜひ魚のプロポーションにも注目してみてください。

