オヒョウは巨大なヒラメ?味や生息地の違いと「回転寿司のエンガワ」の正体

「オヒョウ」という魚をご存知でしょうか?

名前は聞いたことがあっても、その姿をはっきりとイメージできる人は少ないかもしれません。

実はこのオヒョウ、見た目はヒラメにそっくりですが、生物学的にも味もまったく異なる魚です。

今回は、意外と知られていないオヒョウとヒラメの違い、そして私たちの身近にある

「あの寿司ネタ」との関係について解説します。

オヒョウはヒラメではない?

結論から言うと、オヒョウはヒラメではなく「カレイ」の仲間です。

釣り人の間では有名な言葉に「左ヒラメに右カレイ」という見分け方があります。

魚を腹を手前にして置いたとき、顔が左にあればヒラメ、右にあればカレイという法則です。

オヒョウの目は右側に寄っており、分類上もカレイ科に属しています。

漢字では「大鮃(大きなヒラメ)」と書くこともありますが、これは単に

「ヒラメのように平べったくて巨大な魚」という意味で当てられた字であり、種類としては

カレイの仲間(右側)になります。

決定的な違いは「大きさ」と「生息地域」

オヒョウとヒラメ、そして一般的なカレイとの最大の違いはそのサイズです。

1. 規格外の大きさ

私たちが普段狙うヒラメは、大きくても座布団サイズ(70〜80cm程度)ですが、オヒョウは桁違いです。

1メートル超えは当たり前で、大きなものでは2〜3メートル、体重200キロを超える個体も存在します。

まさに「カレイ界の王様」と呼べるサイズです。

2. 生息地域の違い

ここ和歌山・南紀エリアでもヒラメは人気のターゲットですが、残念ながらオヒョウは釣れません。

ヒラメが比較的温暖な海を好むのに対し、オヒョウは**北海道以北の冷たい海(オホーツク海やベーリング海など)**に生息しています。

そのため、本州の堤防や磯からオヒョウが釣れることはまずありません。

気になる「食味」の違いは?

これだけ大きいと「味はどうなの?」と気になるところです。

ヒラメの味

ご存知の通り、上品な脂と甘みがあり、刺身の王様とも呼ばれる高級魚です。

ねっとりとした旨味が特徴です。

オヒョウの味

ヒラメに比べると脂が少なく、さっぱりとした淡白な味わいです。

身質はやや硬めで筋肉質。

そのため、刺身で食べるよりも、ムニエルやフライ(フィッシュ・アンド・チップスなど)にして油分を補う料理に向いています。

海外では非常に人気のある食用魚です。

回転寿司の「エンガワ」の正体

実は、私たちが普段口にしているオヒョウがあります。

それが**回転寿司の「エンガワ」**です。

高級魚であるヒラメのエンガワ(ヒレを動かす筋肉)は、1匹から取れる量が非常に少なく高価です。

そのため、安価な回転寿司で提供されているエンガワの多くは、

この「オヒョウ」や「カラスガレイ」といった大型のカレイ類のエンガワが代用されています。

脂が乗っていて美味しいあのエンガワは、実は北の海で育った巨大なオヒョウやカラスガレイの恵みなのです。

まとめ:違い一覧表

特徴 ヒラメ (鮃) オヒョウ (大鮃)
分類 ヒラメ科 (左向き) カレイ科 (右向き)
サイズ 最大1m程度 最大2〜3m以上
生息地 日本各地 (温暖な海) 北海道以北 (冷たい海)
脂があり上品な甘み 脂肪が少なく淡白
主な料理 刺身、昆布締め フライ、ムニエル、代用エンガワ

南紀の海ではオヒョウはお目にかかれませんが、これからの時期は美味しいヒラメや寒グレが狙えるシーズンです。

釣り場で見かける平たい魚は、今のところヒラメかカレイだと思って間違いありません。

ぜひ、美味しい「本物のヒラメ」を釣りに来てください。

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