寒グレ釣りが難しいと言われる最大の理由は、ウキがハッキリ沈まないことです。
初心者の多くが、「ウキが入らない=食っていない」と判断してしまいます。
しかし実際の寒グレは、食ってから走らない、反転する瞬間にだけ変化を出すという特徴があります。
その変化が、今回のイラストで解説している**「半目」と「横ズレ」**です。
寒グレはなぜ分かりにくいアタリになるのか
寒グレは水温が下がると、非常に慎重な捕食行動を取ります。
・エサをついばく
・口に含んだまま止まる
・違和感がないか確認する
・問題なければ向きを変える
この向きを変える動作=反転ここで初めて、仕掛けに力が伝わります。
つまり、アタリ=食った瞬間ではないという点が重要です。
図解①「半目」とは何か
イラスト左側で示しているのが、寒グレ釣りで最も多いアタリ**「半目」**です。
半目の特徴
・ウキが完全には沈まない
・トップが1目〜2目だけ消える
・「スッ」と一瞬だけ入る
これは、寒グレがエサをくわえたまま反転してハリスが張った瞬間に起こります。
沈まないからといって、エサを触っていないわけではありません。
むしろ、一番しっかり食っている合図それが半目です。
なぜ半目で合わせるべきなのか
寒グレは違和感を感じると、すぐにエサを吐き出します。
半目が出た瞬間は、
・口の中にエサがある
・ハリが口元にある
・まだ警戒していない
この一番安全なタイミングです。
ここで待ちすぎると、ウキは元に戻り、二度と反応が出ないことも珍しくありません。
図解②「横ズレ」とは何か
イラスト右側で示しているのが、初心者が最も見逃しやすい**「横ズレ」**です。
横ズレの特徴
・ウキは沈まない
・水面を横にスーッと動く
・潮とは違う動きをする
これは、寒グレがエサをくわえたまま上昇せず、横方向に反転したときに出ます。
ウキが沈まないため、「潮かな?」と思ってしまいがちですが、
潮では説明できない動きそれが横ズレです。
横ズレが出たとき、水中では何が起きているか
横ズレが出た瞬間、水中では次のことが起きています。
・グレはエサをくわえている
・体の向きを変えた
・ハリスに角度がついた
・その力がウキに伝わった
つまり、横ズレ=反転の合図です。
沈むのを待つ必要はありません。
半目・横ズレを取るための基本設定
ウキは感度重視
寒グレでは、浮力に余裕があるウキは不利です。
・トップが見える
・少しの変化が分かる
この条件を満たす設定が、半目と横ズレを見逃しません。
道糸も必ず見る
反転の瞬間は、ウキより先に道糸が走る・止まる・引かれることがあります。
ウキだけでなく、道糸もアタリの一部という意識が重要です。
合わせは小さく速く
半目・横ズレでの合わせは、大きく振りかぶる必要はありません。
手首で「スッ」と入れるだけで十分です。
寒グレは皮一枚で掛かることが多いため、優しい合わせが結果につながります。
まとめ
寒グレ釣りで釣果を分けるのは、ウキが沈むかどうかではありません。
・寒グレは食ってから走らない
・反転する瞬間にだけ変化が出る
・半目と横ズレは本アタリ
このイラストの動きが理解できれば、寒グレ釣りは
「難しい釣り」から「理屈が分かる釣り」へと変わります。
ウキを見ているようで、実は魚の向きを読んでいる
それが、寒グレフカセ釣りの核心です。

