【釣りエサの基礎】オキアミとアミエビは何が違う?生態から釣れる魚、使い分けまで徹底解説

はじめに:似ているけれど全く別物!

釣具店の冷凍庫に並ぶ「オキアミ」と「アミエビ」。

どちらもエビのような見た目をしていますが、実は生物学的にも、釣りエサとしての機能も全く異なる存在です。

この2つの違いを正しく理解し、ターゲットに合わせて使い分けることが、釣果アップへの近道となります。

今回は、意外と知られていないオキアミとアミエビの違いについて、徹底的に解説します。


1. 生物学的な違いと生態

まずは、それぞれの「正体」について見ていきましょう。

オキアミ(南極オキアミ)

  • 分類: 軟甲綱 オキアミ目 オキアミ科。

  • 正体: エビに見えますが、実は動物性プランクトンの一種です。

  • 産地: 主に南極海。

    クジラの主食としても知られています。

  • サイズ: 3cm~6cm程度と比較的大きめです。

  • 特徴: 脚が房状になっており、水中で漂う性質があります。

アミエビ(アキアミなど)

  • 分類: 軟甲綱 アミ目。

    またはサクラエビ科のアキアミなど。

  • 正体: こちらはエビの仲間(またはそれに極めて近い甲殻類)です。

  • 産地: 日本近海(三陸産など)や中国産の輸入物が主流です。

  • サイズ: 数ミリ~1cm程度と非常に小さいのが特徴です。

  • 特徴: 特有の強い匂いがあり、目が黒く光ります。


2. エサとしての機能と役割の違い

釣りの現場において、この2つはどのように役割が異なるのでしょうか。

オキアミの役割:「食わせ」と「寄せ」のハイブリッド

オキアミの最大の特徴は、**「ハリに刺せるサイズ」**であることです。

そのため、マキエ(撒き餌)として魚を寄せつつ、サシエ(刺し餌)として直接魚に食わせることができます。

粒が大きいため視覚的なアピール力が強く、海中でヒラヒラと漂うことで魚の捕食スイッチを入れます。

アミエビの役割:最強の「集魚効果」

アミエビはサイズが小さいため、通常はハリに刺すことはできません(特殊な極小バリを除く)。

その代わり、「匂い」による集魚力が強烈です。

海中で煙幕のように広がり、魚の群れを足止めする効果があります。

「魚を寄せる」という一点においては、オキアミよりもアミエビの方が勝るケースが多いです。


3. どちらを使えばいい?対象魚と釣法での使い分け

具体的な釣り方やターゲットによって、どちらを選ぶべきか解説します。

オキアミが適している釣り

  • フカセ釣り(グレ、チヌ):

    マキエとサシエを同調させて釣る基本スタイルです。

  • カゴ釣り(マダイ、青物):

    遠投して、カゴからオキアミを放出して大型魚を狙います。

  • 船釣り(天秤ズボなど):

    大型のブロックを解凍して使用します。

アミエビが適している釣り

  • サビキ釣り(アジ、イワシ、サバ):

    カゴに詰めて拡散させ、擬似餌(スキンやサバ皮)に食いつかせます。

  • 配合エサのベースとして:

    フカセ釣りの集魚材と混ぜる際、粘りや匂いを足すために加えることがあります。

【表で比較】オキアミ vs アミエビ

項目 オキアミ アミエビ
主な用途 刺し餌 & 撒き餌 撒き餌(コマセ)専用
サイズ 大(3cm〜) 小(〜1cm)
アピール 視覚(粒の大きさ) 嗅覚(匂いと拡散性)
主な対象魚 グレ、チヌ、マダイ、青物 アジ、イワシ、サバなどの小魚
価格帯 アミエビより高価な傾向 比較的安価

4. 知っておきたい「加工」の種類

釣具店では、さらに使いやすく加工された商品も販売されています。

オキアミの加工

  • 生オキアミ:

    冷凍ブロックそのもの。

    食いが良いですが、身が柔らかくエサ取りに弱い面があります。

  • ボイルオキアミ:

    湯通ししてあるため身が硬く、エサ取りに強くなります。

    また、比重が軽くなり沈下速度が遅くなります。

  • 加工オキアミ(ハード加工など):

    砂糖やアミノ酸液に漬け込み、身を締めつつ集魚力を高めたパック入り商品です。

アミエビの加工

  • 冷凍ブロック:

    最も一般的で安価。

    解凍して使用します。

  • チューブタイプ:

    常温保存が可能で、手が汚れにくい商品。

    フルーティーな香りが付いているものもあり、ファミリーフィッシングに最適です。


5. まとめ:混ぜて使うのもアリ!

オキアミとアミエビ、どちらか一つを選ばなければならないわけではありません。

状況によっては、この2つをブレンドすることも非常に有効です。

  • アミエビで匂いの煙幕を作り、魚を寄せる。

  • その中に漂う大きなオキアミ(サシエ)を食わせる。

このように、それぞれの長所を組み合わせることで、より戦略的な釣りが展開できます。

釣具店では、解凍予約を受け付けている場合も多いので、釣行前にはぜひ相談してみてください。

ターゲットに合わせた最適なエサ選びで、クーラーボックスを満タンにしましょう!

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