釣りをする人なら、誰でも一度は使ったことがある、それが沖アミです。
しかし沖アミが何者なのか?
どこから来て、なぜ魚が狂ったように食べるのか、ここまで理解している人は意外と多くありません。
この記事では釣りエサの沖アミの正体を、生物学、生態系、釣りの実用、すべての視点から分かりやすく整理します。
沖アミとは何者なのか?
結論から言うと、沖アミはプランクトンの一種である甲殻類です。
分類的にはエビやカニと同じ仲間で、れっきとした動物です。
ただし一般的なエビよりはるかに小さく、群れで生活する点が特徴です。
体長はおおよそ三から六センチ、見た目は小さなエビそのものですが、地球規模の役割を担う存在です。
沖アミは南極にしかいないのか?
答えはノーです。
沖アミは世界中の海に分布しています。
ただし南極海の沖アミだけは別格で、冷たい海水、豊富な栄養塩、天敵とのバランスがそろい、地球最大規模の沖アミ群集が形成されます。
釣りエサに使われる沖アミの多くが南極海産なのは、量が多く、安定供給できるからです。
沖アミはエビなのか?
ほぼエビです。正確にはエビやカニと同じ甲殻類で、オキアミ目という独立した分類に属します。
殻があり、脚があり、大きな複眼を持ち、構造は完全にエビ型です。
魚にとっては小エビそのもので、本能的に捕食対象になります。
沖アミの寿命はどれくらいか?
沖アミの寿命はおよそ五年から七年、体のサイズから考えると異常に長寿です。
その理由は南極の低水温にあり、代謝が非常に低いため、成長も老化もゆっくり進みます。
その間に何度も産卵し、膨大な個体数を支えています。
人は沖アミを食べられるのか?
結論として人は沖アミを食べられます。
実際に沖アミは健康食品やサプリメントとして利用されており、EPAやDHA、アスタキサンチンの供給源として重要です。
ただし釣りエサ用の沖アミは保存処理や品質管理の関係で食用基準ではなく、食べるべきではありません。
なぜ沖アミは釣りエサに使われるのか?
理由は非常に明確です。
第一にほぼすべての魚が沖アミを食べて育ってきたこと、第二に遊離アミノ酸や核酸、脂質が非常に
多く、強烈な匂いと味の信号を水中に放つこと、第三にサイズが小さく柔らかいため、エサ取りから
大型魚まで対応できること、第四に冷凍、ボイル、粉砕など加工が容易で扱いやすいことです。
沖アミは魚にとってどんな存在か?
魚にとって沖アミは、主食であり栄養食であり、即効性のあるエネルギー源です。
高カロリーで消化しやすく、進化の過程で最も長く食べ続けてきた存在であるため、魚は理屈ではなく本能で反応します。
釣り以外の沖アミの用途
実は沖アミは釣り以外の用途のほうが規模が大きく、健康食品、医薬研究、養殖飼料、
ペットフード、化粧品原料など幅広く利用されています。
特にアスタキサンチンは高付加価値成分として注目され、今後さらに重要性が高まると考えられています。
沖アミはなくならないのか?
結論として沖アミがすぐになくなることはありません。
膨大な資源量と自然の循環があるためです。
ただし局地的な獲りすぎや気候変動が重なると影響が出る可能性があるため、国際的な資源管理のもとで漁獲が行われています。
釣り人向けにまとめると
沖アミは小さなエビであり、海の基礎食料であり、魚の本能スイッチです。
だから魚が集まり、だから釣れる、これほど万能な釣りエサは今のところ存在しません。
要約
沖アミは甲殻類でエビの仲間。
南極だけでなく世界中にいるが南極産が圧倒的、寿命は五から七年、人も食べられるが釣り
エサ用は不可、釣りエサとして強い理由は魚が進化の過程で食べ続けてきた存在だからです。

