南極のオキアミが減少の危機にあります。
その要因の一つが、保護活動によって数が増えたクジラたちの存在です。
彼らはオキアミを主食としていますが、その身体の大きさも、食べる量も、私たちの想像をはるかに超えています。
今回は、南極海でオキアミを奪い合う(?)最強のライバル、クジラたちの驚くべき生態に迫ります。
南極に君臨するクジラたち!そのデカさは?
南極海は、地球上で最も多くのクジラが集まる海域の一つです。 主にオキアミを食べる「ヒゲクジラ」の仲間たちが生息しています。 代表的な種類とサイズを見てみましょう。
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シロナガスクジラ(絶滅危惧種) 地球史上最大の動物です。 体長は最大で約30メートルにもなり、ビルの10階建てに相当します。 重さは最大190トンと、まさに規格外の存在です。
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ナガスクジラ シロナガスクジラに次ぐ大きさです。 体長は約20〜24メートル。 スマートな体型で泳ぐのが速く「海のグレイハウンド」とも呼ばれます。
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ザトウクジラ ジャンプなどのパフォーマンスで有名です。 体長は約13〜15メートル。 長い胸ビレが特徴で、集団でオキアミを追い込む頭脳派です。
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クロミンククジラ 南極で最も数が多いクジラです。 体長は約8〜10メートルと、上記に比べれば小型ですが、それでも大型バス並みの大きさがあります。
1回の食事でトラック一杯分?驚愕の捕食量
では、彼らは一体どれくらいのオキアミを食べるのでしょうか?
最も巨大なシロナガスクジラを例に挙げてみましょう。
彼らは「1日」に、なんと約3.5トン〜4トンものオキアミを食べると言われています。
数字が大きすぎてピンと来ないかもしれませんので、釣具店でおなじみの**「オキアミ3kgブロック」**で換算してみましょう。
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1日あたりの食事量:4,000kg(4トン)
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オキアミブロック(3kg):約1,333枚
なんと、たった1頭が1日で、オキアミブロック1,300枚以上を平らげてしまうのです。
釣太郎の冷凍庫にある在庫が、一瞬でなくなってしまう量です。
1回(ひと口)でどれくらい入るの?
シロナガスクジラが食事をする時は、海水ごとオキアミの群れを丸飲みします(これを「突進採餌」と呼びます)。
口を大きく開けた時に含める水とエサの量は、自分の体重と同じくらい、つまり約100トン近い水とオキアミを一度に口に入れることができます。
そこからヒゲ板を使って水を越し、残ったオキアミだけを飲み込みます。
オキアミの密度にもよりますが、ひと口で数十万匹〜数百万匹のオキアミが胃袋へ消えていく計算になります。
まさにダイソンも真っ青の吸引力です。
まとめ:海の資源は有限、大切に使おう
これほど巨大な生物たちが何万頭も生息し、毎日大量のオキアミを食べている南極海。
自然のスケールの大きさには圧倒されます。
クジラたちにとっても、私たち釣り人にとっても、オキアミはかけがえのない資源です。
温暖化や環境変化でそのバランスが崩れないよう祈りつつ、私たちが手にする1枚の
オキアミブロックも、大切に使っていきたいですね。

