【冬のアオリイカ】脂が乗るから美味い…は大間違い!?甘みが爆増する科学的理由「アミノ酸」の秘密

冬の海は、魚たちが寒さに耐えるために脂を蓄える季節です。

「寒ブリ」や「寒サバ」など、脂ノリノリの魚はたしかに絶品です。

しかし、冬のアオリイカに関しては話が別です。 アオリイカが冬に美味しくなる理由は、「脂」ではありません。

実は、寒くなると身の中に**「遊離アミノ酸(甘み・旨み成分)」**を溜め込むからなのです。

今回は、なぜ冬のアオリイカが甘くねっとりとして美味しいのか、その科学的な理由を解説します。

1. イカは太らない?魚とは違う体の仕組み

まず大前提として、イカやタコなどの頭足類は、筋肉(身)に脂肪をほとんど蓄えません。

マグロやブリが身にサシ(脂)を入れるのに対し、イカの身はほぼタンパク質の塊です。

「冬のイカは脂が乗っている」という表現は、科学的には間違いなのです。

では、なぜ冬のアオリイカはあんなにも濃厚で甘いのでしょうか。

その正体こそが、今回のテーマである**「遊離アミノ酸」**です。

2. 甘みの正体「グリシン・アラニン」

冬のアオリイカが美味い科学的理由、それは**「グリシン」「アラニン」といったアミノ酸含有量が増えるからです。

これらは食べてすぐに甘みを感じる成分です。

さらに、コクやまろやかさを出す「プロリン」も豊富に含まれています。

つまり、冬のアオリイカは「天然の甘味料」を身にまとっている状態**と言えるのです。

3. なぜ冬にアミノ酸が増えるのか?

アオリイカがアミノ酸を増やすのには、生き残るための切実な理由があります。

水温が下がる冬、変温動物であるイカの体温も下がります。

真水は0度で凍りますが、海水魚やイカの体液には塩分などが含まれているため、簡単には凍りません。

しかし、極端に水温が下がると細胞内の水分が凍結してしまう危険があります。

そこでアオリイカは、細胞内のアミノ酸濃度を高めることで、凝固点(凍る温度)を下げようとします。

これを**「浸透圧調節」**と言います。

この「凍らないための生体防御反応」こそが、私たちが食べた時に感じる「濃厚な甘み」の正体なのです。

4. ねっとり食感を生む「アデノシン三リン酸」の変化

味だけでなく、冬のアオリイカ特有の「ねっとりとした食感」も美味しさの秘密です。

大型化した冬の個体は肉厚です。

釣り上げてすぐに食べるコリコリ感も最高ですが、冬の大型個体は少し寝かせる(熟成させる)のがおすすめです。

死後、筋肉中のATP(アデノシン三リン酸)が分解され、旨味成分であるイノシン酸に変化します。

同時に繊維がほどけ、冬特有の甘み成分と相まって、舌に絡みつくような極上の食感が生まれます。

5. 南紀の冬アオリイカを狙おう

理屈がわかれば、冬の釣りはもっと楽しくなります。

寒い冬の海で育ったアオリイカは、まさに今が「甘みのピーク」です。

寒さに耐えて釣り上げた一杯の刺身は、スーパーで買うイカとは次元が違う甘さを持っています。

みなべの海は黒潮の恩恵を受け、冬でも大型のアオリイカが狙える激アツフィールドです。

ヤエン釣りでもエギングでも、価値ある「甘い一杯」を求めて、ぜひ竿を出してみてください。


まとめ

  • 冬のアオリイカが美味いのは「脂」ではなく**「アミノ酸」**が増えるから。

  • 寒さで凍らないために、甘み成分(グリシン・アラニン)を身に溜め込む。

  • この時期だけの濃厚な甘みは、釣り人の特権。

釣太郎みなべ店では、活きアジの在庫も万全にして皆様をお待ちしております。

防寒対策を万全にして、極上の冬アオリを狙いに来てください。

冬のアオリイカが美味いのは「脂」ではなくアミノ酸が増えるから。寒さで凍らないために、甘み成分(グリシン・アラニン)を身に溜め込む。釣太郎

 

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