とてもいい疑問です。
釣り人なら一度は気になる話ですね。
結論から言うと。
雷が海に落ちても、魚が大量に感電死することは、ほぼありません。
理由を順番に説明します。
まず雷の正体。
雷は
・数万〜数十万アンペア
・数千万ボルト
という、とんでもない電気です。
確かに
「海に落ちることが多い」
のは事実です。
では、なぜ魚は無事なのか。
理由は大きく3つあります。
① 海水は電気を強く横に逃がす
海水は真水と違い、
塩分があるため
非常に電気を通しやすいです。
雷が落ちた瞬間、
電気は
・水中深く潜る
ではなく
・海面付近を広く横方向に拡散
します。
結果。
局所的に強い電流が
一点に集中しません。
② 電流は一瞬で消える
雷が流れる時間は
約0.0001秒以下。
この時間では
魚の神経や筋肉を
破壊するほどの
持続電流になりません。
「電気ショック」ではなく
「瞬間的な放電」に近いです。
③ 魚は水中で電位差を受けにくい
感電とは、
体の中に電位差が生じることです。
魚は
・全身が同じ水に包まれている
・体表も導電性の高い環境
にあります。
そのため
頭と尾で
大きな電圧差が生まれにくい。
結果。
電気は体の外を回り、
中を流れにくいです。
例えるなら。
雷が落ちた海は、
「巨大なアース」状態。
魚は
アースに接続された
小さな金属片のようなもの。
電気は
魚を通らず、
周囲へ逃げます。
ただし。
絶対に安全ではありません。
以下の条件が重なると
影響が出る可能性はあります。
・落雷点の至近距離
・海面付近を泳ぐ魚
・小型魚や稚魚
・閉鎖的な湾や水深の浅い場所
この場合、
一時的に失神したり、
まれに死ぬ個体もあります。
ただし
「魚が大量に浮く」
レベルは
自然界ではほぼ起きません。
釣り人向け重要ポイント。
魚より
人間のほうが遥かに危険です。
・竿
・タモ
・ギャフ
・テトラ
・濡れた堤防
これらは
雷を引き寄せる
最悪の条件です。
魚が無事だからといって、
人が安全なわけではありません。
まとめ。
・雷は海に落ちやすい
・でも電気は海水中で横に拡散
・魚は電位差を受けにくい
・大量感電死はほぼ起きない
・人間は別。釣り中は即退避
「魚は大丈夫?」と考えた時点で、
本当に気にすべきは
自分の命です。

