冬の楽しみといえば、魚を使った温かいお鍋。
そして、魚の出汁(だし)がたっぷり出たスープで作る「シメの雑炊」は格別です。
しかし、いざ作ってみると「なんだか生臭い」「塩辛くて食べられない」とガッカリした経験はありませんか?
実は、魚鍋の雑炊が美味しくならないのには、明確な3つの原因があります。
この記事では、失敗する原因と、誰でも簡単に料亭のような絶品雑炊を作るコツを解説します。
魚鍋の雑炊が美味しくならない3つの原因
せっかくの美味しい魚鍋も、シメで失敗すると台無しです。
まずは「なぜ美味しくないのか」を知ることから始めましょう。
1. 魚の「臭み」がスープに残っている
一番多い失敗原因がこれです。
魚の血合いやぬめり、内臓の処理が甘いと、煮込んでいる間に生臭さがスープに溶け出してしまいます。
鍋を食べている時は具材の味で気にならなくても、繊細な味の雑炊にすると、その「生臭さ」がダイレクトに感じられてしまうのです。
2. スープが煮詰まって「塩辛い」
鍋を楽しんでいる間、スープは常に火にかけられ、水分が蒸発しています。
旨味も凝縮されていますが、同時に「塩分」もかなり濃くなっています。
そのままのご飯を入れてしまうと、塩辛すぎてレンゲが進まない雑炊になってしまいます。
3. ご飯のデンプンで「ドロドロ」になる
ご飯をそのまま鍋に入れると、お米の表面にあるデンプン質が溶け出します。
これがスープにとろみをつけすぎてしまい、サラサラとした上品な雑炊ではなく、
糊(のり)のような重たい食感になってしまうのです。
【解決策】絶品雑炊を作るための下準備とコツ
原因がわかれば、対策は簡単です。 ほんの少しの手間で、味は劇的に変わります。
鍋を始める前の「霜降り」が命
魚の臭みを抑える最強の方法は、鍋に入れる前の下処理(霜降り)です。
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魚の切り身に熱湯をかける(またはサッと湯通しする)。
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すぐに冷水にとる。
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表面のぬめりや血合いを優しく指で洗い落とす。 これだけで、シメの雑炊の透明感が段違いになります。
雑炊を作る前に「スープを濾す(こす)」
これがプロのテクニックです。
鍋の具材を食べ終わったら、一度スープをザルやキッチンペーパーで濾してみてください。
崩れた魚の身、細かい骨、野菜のカスなどを取り除くことで、雑味が消え、洗練されたスープになります。
ご飯は「水で洗う」
冷やご飯を使う場合も、炊きたての場合も、ザルに入れて一度水で洗いましょう。
表面のぬめりを取ることで、スープが濁らず、お米一粒一粒が出汁を吸った美味しい雑炊になります。
失敗しない魚鍋雑炊の作り方(手順)
それでは、最高に美味しい雑炊の作り方をステップ形式で紹介します。
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スープの調整 残ったスープを濾し、鍋に戻します。 この時、必ず味見をしてください。 「少し薄いかな?」と思うくらいまで、水またはお湯で薄めるのがポイントです。 臭みが気になる場合は、少量の酒を加えると消臭効果があります。
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ご飯を入れる 水洗いして水気を切ったご飯を投入し、中火にかけます。 煮立ったら弱火にし、あまり触らないようにしましょう。 かき混ぜすぎると粘りが出ます。
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卵を入れるタイミング ご飯がふっくらしてスープを吸ったら、溶き卵を回し入れます。 ここでのポイントは、すぐに火を止めることです。 蓋をして1〜2分蒸らすだけで、予熱で卵がふわふわに仕上がります。
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薬味で仕上げる 小ネギ、刻み海苔、柚子胡椒などを添えれば完成です。 特に白身魚の鍋には、ポン酢を少し垂らすのもおすすめです。
まとめ
魚鍋のあとの雑炊が美味しくならない主な原因は、「魚の臭み」「煮詰まりすぎ」「お米のぬめり」でした。
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魚は下処理(霜降り)をする
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雑炊の前にスープを濾し、水で薄める
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ご飯は水洗いしてぬめりを取る
この3つを守るだけで、お店で食べるような極上の雑炊が家でも楽しめます。
次回の魚鍋では、ぜひこのひと手間を加えて、最後まで美味しく味わい尽くしてください。

