結論から言います。
尺アジ(30cm前後)の引きの強さは、豆アジ(5〜7cm)の「約20〜30倍」以上と考えて問題ありません。
以下、理由を噛み砕いて説明します。
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まず前提として。
魚の「力強さ」は単純な体長比では決まりません。
・筋肉量
・瞬発力
・遊泳スピード
・持久力
これらが複合して「引きの強さ」になります。
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■ サイズ比だけで考えた場合。
豆アジ:5〜7cm
尺アジ:30cm前後
体長は約5倍。
しかし。
筋肉量(体積)は長さの3乗で増えます。
5倍 × 5倍 × 5倍 = 125倍
つまり。
「筋肉の総量」だけ見れば、理論上は100倍以上違ってもおかしくありません。
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■ 体感の「引き」はなぜ20〜30倍程度なのか。
実釣で感じる引きは、
・道糸の伸び
・竿のしなり
・ドラグ
・水中抵抗
でかなり吸収されます。
そのため。
人間が「強い!」と感じる体感値は、
おおよそ20〜30倍に落ち着きます。
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■ 具体的な例。
豆アジ
・ブルブル震えるだけ
・竿はほぼ曲がらない
・手首だけで抜き上げ可能
尺アジ
・一気に走る
・初速が速い
・竿が胴まで入る
・油断するとハリス切れ
この差です。
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■ よくある誤解。
「サイズが5倍だから、引きも5倍」
これは完全に間違いです。
実際は。
5倍どころか別の魚です。
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■ まとめ。
・理論上の筋肉量差:100倍以上
・実釣での体感差:20〜30倍
・釣り味の別次元感:完全に別物
だからこそ。
南紀の寒尺アジは「堤防の怪物」と呼ばれるのです。
豆アジの延長線で考えると、必ず驚かされます。

