全国各地の堤防では、
・アジ
・サバ
・イワシ
・チヌ
・グレ
など、多くの魚が釣れます。
その中で、「脂の乗り」だけで語った時、南紀の寒尺アジは別格。
これは、釣り人の感覚論ではありません。
環境
生理
行動
を分解すると、科学的に説明がつく事実です。
まず結論
南紀の寒尺アジは、全国の堤防釣り対象魚の中で最も脂質含有率が高い部類に入る魚。
AIによる環境・代謝モデルでは、
・脂質含有率 15〜18%
・条件が揃えば20%近く
という数値が出ています。
これは、一般的な堤防魚の約1.5〜2倍。
なぜ堤防魚でここまで脂が乗るのか
理由は単純で、南紀の海は堤防魚にとって過酷すぎるからです。
南紀の海の特殊性
南紀は、
・黒潮が近い
・水深が急に落ちる
・潮の流れが速い
・水温変動が大きい
一見、魚が豊富そうな環境ですが、実際は逆。
中途半端な魚は生き残れません。
冬の南紀
アジに起きていること
冬になると、南紀の水温は15〜17℃前後まで下がります。
この水温帯は、アジにとって「活発に動くには寒い」が「死ぬほど寒くはない」という微妙なライン。
結果、アジはこうなります。
・動かない
・追わない
・底に張り付く
動かない魚は
脂を燃やさない、全国の多くの堤防アジは、
・回遊型
・常に泳ぐ
・エサを追う
この生活は、脂をどんどん消費します。
一方、南紀の寒尺アジは、
・居着き型
・遊泳距離が短い
・待ちの捕食
AI試算では、
・一般的な回遊アジ
1日平均遊泳距離 2〜5km
・南紀寒尺アジ
1日平均遊泳距離 0.5km以下
エネルギー消費量は約40%低下。
つまり、脂が減らない。
脂を溜め込まないと
生き残れない
さらに重要なのは、南紀の冬はエサが少ないこと。
・プランクトン減少
・小魚減少
この環境では、脂肪を持たない個体から死ぬ。
結果、生き残るのは
・大型
・脂が多い
・省エネ体質 の個体だけ。
これが、南紀の寒尺アジです。
数値で見る
堤防魚との脂質比較
AIによる平均値比較です。
・一般的な堤防アジ
脂質含有率 6〜10%
・サバ
脂質含有率 8〜15%
※個体差大
・冬のチヌ
脂質含有率 5〜8%
・寒グレ
脂質含有率 7〜12%
・南紀の寒尺アジ
脂質含有率 15〜18%
堤防魚の中で突出。
脂の「質」も別格
南紀の寒尺アジは、ただ脂が多いだけではありません。
脂の溜まり方が違います。
・腹身
・内臓周辺
に集中して脂が乗る。
これにより、
・刺身が甘い
・口溶けが早い
・後味が残る
という、アジとは思えない食味になります。
なぜ市場ではなく
堤防で語られる魚なのか
南紀の寒尺アジは、
・数が少ない
・サイズが揃わない
・冬限定
そのため、市場流通に乗りにくい。
結果、
価値を知っているのは釣り人だけ。
全国でも、「堤防から釣れる魚」でここまで脂が乗る魚は、ほぼ存在しません。
まとめ
・南紀の寒尺アジは堤防魚の頂点
・脂質含有率は最大18%超
・動かないことで脂を守る
・生き残った個体だけが巨大化
・刺身適性は全国トップクラス
南紀の寒尺アジは、
「たまたま大きくなった魚」ではなく、「脂を持たないと生き残れなかった魚」。
だからこそ、全国の堤防釣り対象魚の中でも、群を抜いて脂が乗っているのです。

