エギングや底引き網などで水揚げされる、美味しいイカたち。
中でもよく似ていて混同されやすいのが、「モンゴウイカ(カミナリイカ)」と
「コウイカ(スミイカ)」です。
「これってどっち?」と迷ったときに、背中を見るだけで一発で見分ける方法と、
それぞれの美味しい食べ方をご紹介します。
1. まずは名前の整理から
一般的に「モンゴウイカ」と呼ばれているイカですが、実はこれ、市場での通称であることが多いのをご存知でしょうか。
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カミナリイカ:釣り人が「モンゴウイカ」と呼ぶのは、標準和名でこのイカを指すことがほとんどです。
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輸入モンゴウイカ:スーパーなどで売られている「紋甲イカ」は、アフリカやヨーロッパから輸入された大型のコウイカ類を指すことがあります。
この記事では、日本の釣りや市場で馴染み深い**「カミナリイカ(通称モンゴウイカ)」と
「コウイカ」**の違いについて解説します。
2. 【見分け方】決定的な違いは「背中の模様」
この2種類を見分けるには、背中(甲のある側)の模様を見るのが最も確実で簡単です。
モンゴウイカ(カミナリイカ)
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模様:背中に**「キスマーク」や「目玉」**のような、丸い紋様が散らばっています。
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特徴:この丸い模様が、家紋の「紋」に見えることから「紋甲(モンゴウ)」の名がついたとも言われています。
コウイカ
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模様:背中に**「横縞(ストライプ)」や「波模様」**が細かく入っています。
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特徴:トラの模様にも見えることから、地域によっては「トラフ」と呼ばれることもあります。
ポイント
丸いマークならモンゴウ(カミナリ)。
横縞・波模様ならコウイカ。
3. 生態とサイズの違い
見た目は似ていますが、成長のスピードや大きさには差があります。
サイズ感
- モンゴウイカ:コウイカ類の中では大型です。
胴長が40cm、重さが3kg〜5kg近くになる巨大な個体もいます。
釣り上げた時の重量感は圧倒的です。
- コウイカ:モンゴウよりは小型です。
大きくても胴長20cm〜30cmほど。
コロッとした体型をしています。
釣れる時期(シーズン)
- モンゴウイカ:春〜初夏がメイン。
産卵のために浅場に接岸してくる春が、大型を狙うチャンスです。
- コウイカ:秋〜春と長期間釣れます。
秋は小型(新子)の数釣りが楽しめ、春は産卵を控えた大型が狙えます。
4. 味と食感の違い・おすすめの食べ方
どちらも非常に美味しいイカですが、身の質が少し異なります。
コウイカの味
- 特徴:「ねっとり」とした甘みがありつつ、歯切れの良い食感。
寿司職人からは「スミイカ」と呼ばれ、刺身や握りのネタとして最高級の評価を得ています。
- おすすめ料理:刺身、天ぷら。
熱を通しても硬くなりにくく、ふわっとした食感が楽しめます。
モンゴウイカの味
- 特徴:身が非常に分厚く、強い甘みとモチモチ・ねっとりした食感が特徴です。
身が厚すぎるため、刺身にする場合は隠し包丁を細かく入れるのがコツです。
- おすすめ料理:天ぷら、フライ、炒め物。
加熱するとプリプリとした弾力が増し、旨味が凝縮されます。
冷凍しても味が落ちにくいのも魅力です。
まとめ:比較一覧表
| 特徴 | モンゴウイカ(カミナリイカ) | コウイカ(スミイカ) |
| 背中の模様 | 丸い紋様(キスマーク) | 横縞・波模様 |
| 最大サイズ | 大型(40cm級) | 中型(25cm級) |
| 主な旬 | 春〜夏 | 秋〜春 |
| 食感 | 肉厚でモチモチ | ねっとり歯切れ良し |
| おすすめ | フライ・天ぷら・厚切り刺身 | 刺身・寿司・天ぷら |
釣れたイカの背中を見て、「これはどっちかな?」と確認するのも釣りの楽しみの一つです。
どちらも絶品ですので、それぞれの特徴に合わせた料理で味わってみてください。

