アオリイカは普段、海底付近に身を潜める生き物です。
しかし捕食の瞬間になると、獲物を下からではなく「上方から押さえつけるように襲う」習性があります。
海底近くで生活しているのに、なぜ上から攻めるのか?
この一見矛盾に見える行動には、生存戦略として合理的な理由があります。
本記事では、そのメカニズムと釣りにおける実践的な活用方法を詳しく解説します。
アオリイカが海底付近にいる理由
・昼間は天敵(ブリ・カンパチ・クエなど)を避けるため
・岩陰や海底のくぼみに身を寄せ、体色変化でカモフラージュ
・体を水平よりやや下向きに保ち、外敵に備える
・基本は「待ち伏せ型捕食者」で移動の省エネを優先
アオリイカは活発に泳ぎ回るように見えますが、実は省エネ型。
無駄に動かず、獲物が来るのを待つタイプです。
「上から襲う」行動の理由
視覚優位の捕食スタイル
・視覚で距離と角度を正確に測る
・上方から襲った方が触腕の長さを最大限に活かせる
・下から突撃すると姿勢が崩れやすい
海底を利用した「逃げ場封じ」
・下には海底があるため、獲物の逃げ道がない
・上から押さえれば水平逃避のみ
・その一瞬を狙って触腕で捕獲
矛盾していない理由
| 状況 | アオリイカの位置 | 攻撃方向 |
|---|---|---|
| 待機 | 海底付近 | 横向き・やや下向き |
| 捕食 | 一瞬浮上 | 上から押さえる |
普段は底にいるが、**襲う瞬間だけ浮き上がり「落とすように抱く」**ため、行動に矛盾はありません。
ヤエン釣りで「アジの頭を浮かせる」のが有効な理由
・アオリイカは頭側から襲うことが圧倒的に多い
・頭が少し浮いた姿勢だと、襲う角度が理想的になる
・尾が下がると「弱った魚」と認識しやすい
・釣太郎オリジナル「オモリ付きヤエン針」が好評な理由もこれ
・昔からの格言「アジは頭を浮かせて泳がせろ」は理にかなっている
エギングで活用する方法
・エギを「下から上へ持ち上げる動き」を入れる
・ダート後にテンションフォールさせ、上から抱かせる
・シャロータイプのエギが効くのは、浮上時間が長く角度が合うため
・海底べったりより「浮かせる釣り」の方が反応が良い
釣果アップに直結する実践方法
ヤエン釣り
・アジは「頭が上・尾が下」になるように泳がせる
・オモリ付きヤエン針で姿勢を整える
・アタリ後は急激にテンションをかけず角度崩しを避ける
エギング
・底を引きずるより「浮かせて誘う」
・大きく動かすより、小刻み+テンションフォール
・エギは沈め過ぎないことが大事
まとめ(要約)
アオリイカは海底近くで待機していますが、
捕食時には一瞬浮上し、上から押さえ込むように襲う生き物です。
これは
・視覚と距離感を把握しやすい
・逃げ場を海底で封じられる
・触腕の長さを最大限に活用できる
という捕食戦略によるもの。
「底にいる=下から襲う」ではなく
「普段底にいるが襲う時だけ上がる」が正解です。
ヤエン釣りではアジの頭を浮かせる。
エギングでは浮かせる釣りを意識する。
この理解が釣果アップの大きな差になります。

