「アオリイカ」と「モンゴウイカ」。
どちらも高級イカとして人気がありますが、
実際に釣って食べ比べたことがある人は意外と少ないのではないでしょうか。
どちらも旨味が強く、刺身・天ぷら・焼き物どれも絶品。
しかし、見た目・味・成分・釣り方には明確な違いがあります。
この記事では、釣り人の視点で「アオリイカVSモンゴウイカ」を徹底比較!
最後にはどちらが美味しいか・どんな人に向いているかを紹介します。
アオリイカとモンゴウイカの基本情報
| 項目 | アオリイカ | モンゴウイカ |
|---|---|---|
| 学名 | Sepioteuthis lessoniana | Sepia esculenta |
| 英名 | Bigfin reef squid | Golden cuttlefish |
| 分類 | ツツイカ目アオリイカ科 | コウイカ目コウイカ科 |
| 体の形 | 細長く流線型 | 扁平で丸みのある体型 |
| 墨袋 | 小さめ・透明感あり | 大きく黒く濃い墨 |
| 主な生息地 | 沿岸の岩礁・藻場 | 砂地・浅瀬 |
| 主な釣法 | エギング・ヤエン | カカリ釣り・エギング |
| 旬 | 春~初夏・秋 | 春~初夏 |
見た目の違い
アオリイカ
透明感のある体に、虹色に輝く体表が特徴。
光の角度によって青・緑・金色に変化し、非常に美しい。
釣り上げた瞬間の“発光”はまさに芸術的。
モンゴウイカ
体がずんぐりとしており、全体的に丸い。
背中に「甲」と呼ばれる硬い骨(カラストンビの内部)がある。
この「甲」は浮力調整の役割を持ち、アオリイカにはない構造です。
味の違い
| 比較項目 | アオリイカ | モンゴウイカ |
|---|---|---|
| 味 | 甘みが強く上品 | 濃厚でコクがある |
| 食感 | ねっとり柔らかい | やや硬めで歯切れが良い |
| 香り | クセが少なく上品 | 磯の香りが強い |
| 刺身の評価 | ★★★★★ | ★★★★☆ |
| 加熱料理の評価 | ★★★★☆ | ★★★★★ |
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アオリイカ:刺身に最適。甘みが強く「イカの王様」と呼ばれる。
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モンゴウイカ:加熱しても硬くならず、天ぷら・炒め物にぴったり。
どちらも美味ですが、刺身はアオリイカ、調理はモンゴウイカが優勢です。
栄養成分の比較(100gあたり)
| 成分 | アオリイカ | モンゴウイカ | 特徴 |
|---|---|---|---|
| エネルギー | 84kcal | 79kcal | どちらも低カロリー |
| タンパク質 | 17.9g | 16.5g | 高タンパクで脂質が少ない |
| 脂質 | 0.8g | 0.7g | 非常にヘルシー |
| タウリン | 約1200mg | 約1000mg | 疲労回復・肝機能向上 |
| DHA/EPA | 含有 | 含有 | 脂肪が少なくても栄養価高い |
| コレステロール | 240mg | 220mg | 食べ過ぎに注意が必要 |
| ナトリウム | 220mg | 210mg | 塩分控えめでも旨味あり |
👉 総評:アオリイカの方がわずかに栄養価が高く、特にタウリン量が多い。
一方、モンゴウイカも同等レベルで健康食材といえます。
釣り人目線で見る「釣りやすさ」
| 項目 | アオリイカ | モンゴウイカ |
|---|---|---|
| 主な釣り方 | エギング・ヤエン | エギング・カゴ釣り |
| 活性 | 高くアタリが分かりやすい | やや鈍く底付近で抱く傾向 |
| 生息場所 | 岩場・藻場 | 砂地・浅瀬 |
| 釣れる時期 | 春・秋 | 春・初夏 |
| 難易度 | 中~上級者向け | 初心者でも狙いやすい |
アオリイカは警戒心が強く、仕掛け・誘い方で釣果が大きく変わります。
モンゴウイカは動きが鈍く、底を意識すれば初心者でも釣りやすいのが特徴です。
墨の違い|料理で使うならどっち?
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アオリイカの墨:やや透明で香りが上品。パスタやリゾット向き。
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モンゴウイカの墨:濃厚で真っ黒。料理全体を深い黒に染める力が強い。
👉料理用としては、モンゴウイカの墨の方が濃く旨味が強いため、
「イカ墨パスタ」などの洋食に向いています。
それぞれのおすすめ料理
| 部位 | アオリイカのおすすめ料理 | モンゴウイカのおすすめ料理 |
|---|---|---|
| 胴(身) | 刺身・握り寿司・一夜干し | 炒め物・天ぷら・フライ |
| エンペラ(耳) | バター焼き・塩焼き | 中華炒め・お好み焼き |
| ゲソ | 塩焼き・唐揚げ | 味噌炒め・煮付け |
| 墨袋 | パスタ・リゾット | イカ墨汁・黒カレー |
どっちが美味しい?釣り人の結論!
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刺身で食べるなら → アオリイカ
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料理全般で楽しむなら → モンゴウイカ
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釣りやすさ重視なら → モンゴウイカ
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旨味と高級感重視なら → アオリイカ
つまり――
アオリイカは「高級・上品」、モンゴウイカは「旨味・庶民派」。
どちらも甲乙つけがたい存在ですが、味の“深み”ではやはりアオリイカに軍配が上がります。
要約
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アオリイカは「刺身向き・上品な甘み」。
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モンゴウイカは「加熱向き・コク深い味」。
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どちらも高タンパク低脂質で健康的。
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墨の香りと濃さはモンゴウイカが上。
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釣り初心者にはモンゴウイカが狙いやすい。
FAQ(よくある質問)
Q1. モンゴウイカは刺身でも食べられる?
A1. はい、食べられます。アオリイカほど甘みはありませんが、歯応えが良く美味です。
Q2. イカ墨料理にはどっちが向いている?
A2. 濃厚な風味を出すならモンゴウイカ。上品な香りならアオリイカ。
Q3. 栄養的に優れているのは?
A3. ほぼ同等ですが、アオリイカの方がタウリンがやや多く、疲労回復に効果的です。


