「せっかく釣った魚、せっかくなら最高の鮮度で持ち帰って美味しく食べたい!」
そう思うのは、すべての釣り人の願いですよね。
しかし、多くの人がやってしまいがちな失敗が、クーラーボックスに入れる氷の量が圧倒的に少ないことです。
この記事では、釣った魚の鮮度を最大限に保つための「黄金比」とも言える、
魚と氷の理想的な量について、初心者にも分かりやすく解説します。
これを読めば、あなたの釣果がもっと美味しくなること間違いなしです。
◆ なぜ氷の量が重要なのか?釣果の味を左右する「初期冷却」
魚の鮮度は、釣った直後からどれだけ早く、そしてどれだけ低く体温を下げられるか(=初期冷却)にかかっています。
外気温や海水温、そして魚自体の体温によって、氷は想像以上のスピードで溶けていきます。
氷が少ないと、クーラーボックス内の温度が十分に下がらず、魚はゆっくりと劣化してしまいます。
せっかくの美味しい魚も、これでは台無しです。
◆ 魚と氷の黄金比「1:1」を覚えよう!
では、具体的にどれくらいの氷が必要なのでしょうか。
釣り人がまず覚えるべき基本の比率は、魚の重さに対して1:1の氷です。
基本の目安 魚1kgあたり、0.8kg〜1.0kgの氷を用意する。
つまり、クーラーボックスに5kgの魚を入れるなら、理想的な氷の量は5kg前後ということです。
「そんなに氷を入れたら魚が入らない!」と感じるかもしれませんが、それで正解です。
船宿の船長や釣りの上級者は、「魚を入れるスペースがないくらい」の氷をクーラーボックスに詰めています。
氷は時間とともに溶けてスペースが生まれるため、最初は多すぎるくらいでちょうど良いのです。
◆ 最強の冷却術「潮氷(しおごおり)」を作ろう!
ただ氷を入れるだけよりも、さらに冷却効果を飛躍的に高める方法があります。
それが「潮氷」です。
潮氷とは?
潮氷とは、クーラーボックスに入れた氷に、現地の海水を加えたものです。
なぜ潮氷が良いのか?
- 急速冷却:氷だけの場合、魚は氷の「点」でしか冷えません。しかし、潮氷にするとキンキンに冷えた海水が魚全体を包み込み、一気に体温を奪うため、冷却スピードが格段に上がります。
- 身が水っぽくならない:真水(溶けた氷)に魚を長時間つけておくと、浸透圧の関係で魚の旨味成分が抜け、身が水っぽくなってしまいます。海水を使うことでこれを防ぎ、魚の美味しさを保つことができます。
潮氷の作り方(簡単3ステップ)
- 釣り場に着いたら、まずクーラーボックスに十分な量の氷を入れます。
- バケツで海水を汲み、氷が少し浸るくらいまで注ぎます。
- 血抜きなどの下処理をした魚を、この潮氷に投入します。
たったこれだけで、魚の鮮度持ちは劇的に向上します。
◆ さらに上を目指す!プロの鮮度管理術
- 大型魚や高級魚には「魚1:氷2」で ブリやマダイなどの大型魚、また特に鮮度が重要な魚を持ち帰る場合は、魚の重さの2倍の氷を用意すると、さらに万全です。プロの漁師も実践している方法で、最高の状態で持ち帰ることができます。
- 持ち帰り時の「氷焼け」に注意 釣りが終わり、車で持ち帰る際には、クーラーボックスの水を抜きましょう。魚が長時間、氷に直接触れていると「氷焼け」を起こし、その部分の身が変色したりパサパサになったりすることがあります。 水を抜いた後、魚をビニール袋に入れたり、新聞紙で包んだりして、氷と直接触れないようにすると完璧です。
◆ まとめ:恐れず「たくさんの氷」を使おう!
釣った魚を美味しく食べるための秘訣は、難しい技術よりもまず「十分な量の氷でしっかり冷やす」ことです。
- 基本は「魚1kg:氷1kg」の黄金比
- 冷却効果を最大化する「潮氷」を活用する
- 持ち帰る際は水を抜き、氷焼けを防ぐ
次回の釣行から、ぜひこの「黄金比」を実践してみてください。
きっと、家族や友人に「この魚、いつもより美味しい!」と驚かれるはずです。


