釣りの帰りに「海水氷」だけを買う人が急増中!遠方からでも求めるその訳とは?

最近、釣具店で不思議な光景を目にする機会が増えました。

それは、釣りを終えた釣り人たちが、釣具やエサではなく「海水氷」だけを求めて

次々と来店する姿です。

中には、わざわざ遠方からこの海水氷を買い求めに来る方もいるほど。

なぜ、彼らは釣りの帰りに、ただの氷ではなく「海水氷」を指名買いするのでしょうか?

その背景には、釣果を最高の状態で持ち帰るための、釣り人ならではの深いこだわりと、

海水氷が持つ科学的な根拠に裏付けられた絶大なメリットがありました。

なぜ真水氷ではダメなのか?海水氷が選ばれる3つの科学的理由

釣った魚を新鮮に保つ秘訣は、いかに早く、そして適切に冷やすかにかかっています。

一見すると同じように見える真水(水道水)の氷と海水氷ですが、魚の鮮度保持能力には

天と地ほどの差があるのです。


 

理由1:浸透圧で魚の旨味を守る!

魚の体液の塩分濃度は約0.9%です。これを真水で作った氷で冷やすと、浸透圧の差によって

魚の細胞内に真水が入り込み、身が水っぽく、ふやけた状態になってしまいます。

せっかくの旨味成分(アミノ酸やイノシン酸)も水分と一緒に流れ出てしまい、味が落ちる原因に。

一方、海水氷は魚の体液に近い塩分濃度のため、浸透圧の差がほとんどありません

これにより、魚の細胞から旨味や水分が抜け出すのを防ぎ、釣りたてのみずみずしさと味を

しっかりとキープできるのです。

📝 特にデリケートなアオリイカには効果絶大!

アオリイカは真水に非常に弱く、すぐに白く濁ってしまいます。

海水氷で締めることで、透き通った美しい身を保ったまま持ち帰ることができ、

食感や甘みが格段に向上します。


 

理由2:氷点下の冷却力で鮮度を維持!

真水の氷が0℃で溶け始めるのに対し、海水氷は塩分濃度によって融点が約-2℃前後と低くなります

この「氷点下」の温度が、魚の鮮度を保つ上で非常に重要な役割を果たします。

  • 急速冷却:魚の体温を一気に奪い、死後硬直の進行を遅らせます。
  • 雑菌の繁殖抑制:温度が低いほど雑菌の活動は鈍くなるため、腐敗を強力に防ぎます。
  • シャーベット状で魚体を守る:海水氷は溶けるとシャーベット状になり、魚全体を優しく包み込みます。硬い氷の角で魚体を傷つける心配がなく、ムラなく均一に冷却できます。

この強力な冷却能力が、特に夏場や長時間の移動において、鮮度を維持する大きなアドバンテージとなります。


 

理由3:魚本来の美しい姿を保つ

真水で冷やすと、魚のウロコが浮き上がったり、体表の色がくすんでしまったりすることがあります。

海水氷は、魚が元々いた環境に近いため、魚の粘膜やウロコを保護し、釣り上げた直後のような

美しい色ツヤを長持ちさせる効果も期待できます。

比較項目 海水氷 真水氷
冷却温度 約-2℃ 0℃
浸透圧 魚の体液に近い 魚の体液より低い
旨味成分 逃げにくい 流れ出しやすい
身の状態 引き締まり、水っぽくならない 水っぽくなりやすい
魚体への影響 傷つけにくく、色ツヤを保つ 傷や変色の原因になることも

遠方からでも買い求める価値とは?「本物の海水氷」へのこだわり

釣り人がわざわざ足を運ぶのには、単に「海水氷が良いから」という理由だけではありません。

例えば、和歌山県の釣太郎で販売されている海水氷は、栄養豊富な**黒潮の海水を

そのまま凍らせた「本物の海水氷」**です。

このような質の高い海水氷は、製造に手間がかかるため、どこでも手に入るわけではありません。

釣りへのこだわりが強い人ほど、「最後の締め」である氷にまでこだわりたい、という思いが強いのです。

「以前は真水の氷を使っていたが、海水氷に変えてから魚の味が全く違うことに驚いた。」

「アオリイカの透明感が家まで続くのは初めて。これを使ったら他は使えない。」

こうした口コミが広がり、「あの店の海水氷でなければ」と、釣りの帰りにわざわざ立ち

寄る釣り人が増え続けているのです。

最高の釣果を、最高の状態で食卓へ届けたい。その情熱が、彼らを海水氷へと向かわせる原動力

なのかもしれません。

釣りの成果を最大限に引き出すための最後の仕上げ、それが海水氷です。

次回の釣行の帰りには、ぜひその違いを体感してみてはいかがでしょうか。

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