「堤防の墨跡は釣果の何倍?──アオリイカ釣りの“見えない実績”を読み解く」

1. 墨跡は釣果の“痕跡”──釣り人の目安

堤防に残る黒い墨跡──それはアオリイカが釣れた証。

釣り人にとって、墨跡は「この場所は釣れる」という直感的な目安になります。

しかし、実際の釣果はこの墨跡の数だけでは語れません。

最新の調査によると、堤防に残る墨跡は実際の釣果の約2.5〜3倍が目安とされています。

つまり、墨跡10個なら、実際には25〜30杯のイカが釣られていた可能性があるのです。

🟣2. なぜ墨跡は釣果の一部しか残らないのか?

墨跡が残るかどうかは、以下の要因に左右されます:

  • 水中で墨を吐いた場合:岸に跡が残らない
  • 釣り人の処理方法:タモ入れ後すぐに袋やイケスに移すと、岸で墨を吐かない
  • 天候・波・清掃:雨や波で墨が流される/港湾清掃で消される
  • 時間経過:72時間以上経つと乾燥・潮風で跡が薄くなる

これらの要因により、墨跡が残る確率は20〜35%程度とされており、見える墨跡は“氷山の一角”にすぎません。

🟢3. 墨跡から釣果を推定する計算式

釣果推定の基本式は以下の通り:

釣果数 ≒ 墨跡数 × 基本倍率M × 補正係数K

  • 基本倍率M:標準=3〜5倍
  • 補正係数K:観察からの時間・天候・釣法などで変動

例:晴天続きの堤防に墨跡30個 → M=3.5、K=1 → 推定釣果=30 × 3.5 × 1 =約105杯

このように、墨跡は“見える情報”でありながら、見えない釣果を読み解くヒントになります。

🔵4. 墨跡の種類と釣法による違い

  • アオリイカ:墨量は中程度、岸に残る率は20〜35%
  • コウイカ(モンゴウイカ):墨量が多く、残りやすい(35〜50%)
  • ヤリイカ・スルメイカ:墨量が少なく、残りにくい(10〜20%)

また、ヤエン釣法や水中締めでは墨が岸に残りにくく、エギングで岸上に引き上げた場合は墨跡が残りやすい傾向があります。

🟤5. 墨跡観察は釣り人教育の第一歩

初心者にとって、墨跡は「釣れる場所」を見極める貴重な情報源です。

釣り場選びの参考になるだけでなく、命の痕跡を観察することで、釣り文化の哲学的側面にも触れることができます

墨跡は、ただの汚れではありません。命がそこにあった証であり、釣り人が自然と向き合った記録です。

堤防に残る墨跡は実際の釣果の約2.5〜3倍が目安とされています。釣太郎

 

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