「なぜ隣の釣り人ばかりアオリイカが釣れるんだ…」。 。
エギングをしていて、そんな悔しい思いをしたことはありませんか。 。
同じ場所、同じ時間帯に竿を出しているのに、自分だけ釣れない。 。
その差は、もしかしたら「アオリイカの感覚」を理解しているかどうかの違いかもしれません。 。
実は、アオリイカがエギを抱くかどうかを判断する際、その感覚には驚くべき偏りがあるのです。 。
アオリイカの捕食スイッチの内訳は、視覚60%、嗅覚15%、聴覚10%、口内感覚15%と言われています。 。
この記事では、この「感覚の黄金比」を徹底的に分析し、あなたのエギングを科学的にレベルアップさせる方法を解説します。 。
この記事を読み終える頃には、エギ選びや誘い方に確固たる自信が持てるようになっているはずです。 。
最重要!アオリイカの「視覚(60%)」を制する者がエギングを制す
アオリイカの感覚の実に6割を占める「視覚」。 。
ここを攻略することが、釣果への一番の近道であることは言うまでもありません。 。
アオリイカのあの大きな目は、決して飾りではないのです。 。
なぜ視覚が重要なのか?
アオリイカは非常に優れた視力を持つハンターです。 。
獲物の動きや形、そして色(色の濃淡や特定の波長)を正確に捉える能力に長けています。 。
特に、ベイトフィッシュ(餌となる小魚)の動きや、弱って逃げ惑う様子を模したエギのアクションに強く反応します。 。
サイトフィッシング(イカが見える状況での釣り)をしたことがある方なら、エギを俊敏に追いかけ、一瞬のためらいの後に抱きつく、あの興奮の瞬間を体験したことがあるでしょう。 。
あれこそが、視覚情報をもとに捕食判断を下している何よりの証拠です。 。
釣果に直結するエギの「カラー」戦略
視覚を刺激する最も重要な要素が「カラー」です。 。
しかし、ただ好きな色を選べば良いわけではありません。 。
時間帯や潮の色といった状況に合わせて、最もアピールできるカラーを選択する必要があります。 。
- 朝夕マズメ・夜間:シルエットがはっきり出る赤テープやオレンジ系、自己発光する**グロー(夜光)**が鉄板です。 。
- 日中・澄み潮:光に透けるナチュラル系のカラーが効果的。 。 金テープやマーブルテープ、ブルー系やグリーン系でベイトフィッシュを演出しましょう。 。
- 日中・濁り潮:シルエットを際立たせる必要があるので、ピンクやオレンジなどの膨張色や、**ケイムラ(紫外線発光)**が有効です。 。
エギの「動き(アクション)」で視覚を刺激する
カラーと並んで重要なのが、エギの動きです。 。
キレのあるダートアクションで広範囲のイカに存在を知らせ、その後のフォール(沈下)姿勢でじっくりと見せて抱かせるのが基本です。 。
特にフォール中の安定した姿勢は、アオリイカに違和感を与えず、抱きつかせるための「間」を作る上で非常に重要になります。 。
視覚だけじゃない!残りの40%を攻略する
多くのエギンガーが視覚情報に集中しがちですが、ライバルと差をつけるには残りの40%の感覚を攻略することが不可欠です。 。
特に、スレイカ(警戒心の強いイカ)や低活性時には、これらの感覚へのアプローチが最後の一押しとなります。 。
「嗅覚(15%)」と「口内感覚(15%)」へのアプローチ
アオリイカはエギを抱いた後、触腕で獲物が本物かどうかを確認していると言われています。 。 ここで違和感を感じると、すぐにエギを離してしまいます。 。
- 味・匂いの効果:集魚成分が配合されたスプレーをエギに吹きかけることで、嗅覚を刺激し、抱きつく時間を長くさせる効果が期待できます。 。
- 布地の質感:硬いプラスチックよりも、布が巻かれたエギの方が、アオリイカが抱いた際の違和感が少ないと言われています。 。 この「口内感覚(触覚)」への配慮が、アタリをフッキングに繋げる確率を上げます。 。
エギのラトル音は効果あり?「聴覚(10%)」の謎
聴覚が占める割合は10%と低いですが、特定の状況下では絶大な効果を発揮します。 。
エギ内部のラトル(重り)が発する音は、イカの側線器官を刺激し、好奇心を煽ります。 。
- 有効な状況:高活性なイカを探すパイロットエギとして、また濁り潮や深場でイカにエギの存在を気づかせたい時に有効です。 。
- 注意点:一方で、警戒心の強いスレイカに対しては、過度なアピールが逆効果になることもあります。 。 状況に応じて、ノンラトルモデルと使い分けるのがセオリーです。 。
まとめ:全感覚を刺激し、エギングを科学する
アオリイカの感覚の割合をまとめます。 。
- 視覚(60%):最も重要。 。 エギのカラー、シルエット、アクションでアピール。 。
- 嗅覚(15%):味・匂い付きスプレーで最後の一押し。 。
- 口内感覚(15%):抱いた後の違和感を減らす素材や形状が重要。 。
- 聴覚(10%):ラトル音で広範囲にアピール。 。 ただし、スレイカには注意。 。
これからは、なんとなくエギを選ぶのではなく、「今日はどの感覚に訴えかけるか?」を意識してみてください。 。
澄み潮のデイゲームなら「視覚」特化のナチュラルカラー。 。
濁りがあって活性が低いなら「聴覚」のラトルと「嗅覚」のスプレーでアピールする、といった戦略的なゲーム展開が可能です。 。
アオリイカの生態を理解し、その感覚に直接アプローチすること。 。
それが、安定した釣果を叩き出すための最も確実な方法なのです。 。
次の釣行で、ぜひこの「感覚の黄金比」を試してみてください。


