アオリイカ釣りをしていると必ず目にする「墨を吐く」行動。
釣り人の衣服や道具を真っ黒に染める厄介者ですが、これはイカにとって身を守る大切な防御手段です。
では、アオリイカは 1回でどのくらいの墨を吐き出し、何回分の墨が袋に入っているのか?
また、墨袋が空になった場合はどのくらいで回復するのでしょうか?
アオリイカの墨袋とは?
・体内に「墨袋(インクサック)」という器官を持ち、そこにメラニン色素を主成分とした黒い液体を蓄えている。
・噴出時には「漏斗(ろうと)」から海水と一緒に勢いよく吐き出す。
・単なる液体ではなく、粘性があり「煙幕」や「おとり」として使える。
1回吐くとどれくらい出るのか?
研究や観察データから、アオリイカが1回に吐く量は 墨袋全体の約30〜50%程度 とされています。
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初回噴射:最も量が多く、墨袋の半分近くを一気に放出する。
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2回目以降:残りを小分けにして吐くことが多く、量は減少。
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3回目:わずかな残りを絞り出す形になる。
つまり、「1回で全て吐き切る」のではなく、複数回に分けて使えるようになっているのです。
墨袋には何回分入っている?
アオリイカの墨袋には おおよそ2〜3回分 の墨が蓄えられています。
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大量に吐く個体は2回でほぼ空になる。
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小出しにする個体なら3回程度まで対応可能。
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それ以上は吐けず、防御手段を失ってしまう。
墨袋が空になったらどうなる?
もし釣られてパニックの末に墨を使い切ってしまうと、しばらくは墨を吐けなくなります。
回復スピードについては研究によると:
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数時間である程度回復
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完全に満タンになるには約24時間程度
とされています。
つまり、自然界では「頻繁に吐くと命の危険につながる」ため、イカも必要な時にだけ吐くのです。
釣り人に役立つ知識
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初回が最も危険 → 7割近い確率で大噴射。
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2回目以降は油断しやすい → 量は減っても不意打ちで浴びやすい。
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墨を吐き切ったイカは弱る → 墨袋が空になるほど吐くと体力も消耗している。
まとめ
アオリイカの墨袋の秘密を整理すると:
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1回で吐き出す量は墨袋の 30〜50%
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袋に蓄えられているのは 2〜3回分
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空になった場合、 数時間で回復し、24時間ほどで満タンに戻る
釣り人にとっては厄介な墨ですが、これはアオリイカの「命を守る武器」。
この仕組みを理解することで、釣りの際に余計なトラブルを減らしつつ、よりイカの生態を楽しめるはずです。


