■条件設定
今回のシミュレーションは以下の条件で行いました。
・釣ったその日に下処理(内臓・皮剥き)をして冷凍
・家庭用冷凍庫(-18℃)で保存
・保存期間:2週間
・真空パックなし(ラップ+保存袋)
・解凍方法:自然解凍(室温)
この条件を基に、旨味成分(ATP・イノシン酸)、食感、香りの変化をAIが数値化しました。
■AIシミュレーション結果(品質低下率)
| 項目 | 品質低下率 | 主な原因 |
|---|---|---|
| 旨味成分(甘み・コク) | 約25%減 | 冷凍焼け・ドリップ流出によるアミノ酸減少 |
| 食感(モチモチ感) | 約30%減 | 氷結晶で筋繊維が破壊される |
| 香り(新鮮な海の香り) | 約20%減 | 揮発性成分の変化と酸化 |
| 総合品質低下率 | 約28%減 | 上記3要素の総合評価 |
つまり、家庭用冷凍庫で2週間保存すると、約3割弱の品質が損なわれるという結果です。
■なぜ家庭用冷凍庫は品質低下が大きいのか?
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急速冷凍ができない
業務用はマイナス40℃前後で一気に凍らせるのに対し、家庭用は-18℃程度。
凍結に時間がかかるため氷結晶が大きくなり、細胞膜を破壊します。 -
冷凍焼けが起きやすい
真空パックをしないと水分が表面から昇華し、パサつきの原因に。 -
ドリップで旨味流出
解凍時に筋肉内の水分と一緒に旨味成分(アミノ酸)が失われます。
■品質低下を最小限に抑える冷凍方法
・釣った直後に海水氷で急冷(真水氷は不向き)
・内臓・皮を取ってから水分をしっかり拭く
・真空パック、もしくは二重ラップ+ジップ袋
・家庭用でも金属トレイに乗せて急冷すると氷結晶が小さくなる
・解凍は冷蔵庫内でゆっくり(12時間以上かけて)
■釣り人向け結論
・家庭用冷凍庫では約3割の品質低下は避けられない
・長期保存(1か月以上)なら急速冷凍できる施設や業務用冷凍庫がおすすめ
・数日以内に食べるなら冷凍せず**冷蔵熟成(0℃前後)**がベスト


