アオリイカの墨の正体。

アオリイカの墨は、体内の「墨汁腺」と呼ばれる専用の器官で生成されます。

墨汁腺は消化器官の一部にあり、チロシンというアミノ酸を原料に、黒い色素であるメラニンを合成します。

このメラニン色素が、水や粘液と混ざり合うことで、アオリイカの墨が作られます。


人間の「唾」との違い。

人間の唾液は、唾液腺から分泌され、主に消化酵素や抗菌成分を含んでいます。

食べ物の消化を助け、口内を清潔に保つ役割があります。

一方、アオリイカの墨は消化器官の一部で生成されますが、消化を助ける役割はありません。

主な目的は、外敵から身を守るための防御行動です。


人間の「血液」との違い。

人間の血液は、心臓から全身に送られ、酸素や栄養素を運び、老廃物を回収する役割があります。

赤い色は、ヘモグロビンという色素によるものです。

アオリイカの血液(体液)は、人間とは異なり、青緑色をしています。

これは、ヘモグロビンではなく、ヘモシアニンという色素を含んでいるためです。

アオリイカの墨は、血液の成分とはまったく異なり、メラニン色素を主成分としています。


まとめ。

アオリイカの墨は、人間にとっての「唾」でも「血液」でもなく、墨汁腺で生成される特殊な防御液です。

墨の主成分であるメラニン色素は、人間の髪の毛や皮膚の色素と同じですが、その役割はまったく異なります。

アオリイカは、この墨を噴射することで、外敵の注意をそらしたり、視界を遮ったりして身を守ります。

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