【赤ムロアジ完全解説】釣り人垂涎!特徴・旬・食味・釣り方まとめ
・赤ムロアジってどんな魚?
・普通のムロアジやアジとどう違う?
・食べたら驚きのうまさ!実は“高級魚”
そんな疑問にお応えするべく、今回は赤ムロアジの特徴・釣り方・食味の魅力を徹底解説します。
釣り人も料理人も要チェックの1本です。
■ 赤ムロアジとは?基本情報
・標準和名:ムロアジ
・地方名:赤ムロ、アカアジ、ムロ、ムロツ、赤室(沖縄)など
・分類:スズキ目アジ科
・体長:最大30cm前後(通常20〜25cm)
・生息地:南日本の沿岸、伊豆諸島、奄美〜沖縄、小笠原など
赤ムロアジは、アジ科の魚の中でも特に南の海に多く生息する種類で、体全体が赤みがかった色合いをしているのが最大の特徴です。
通常のムロアジ(通称:青ムロ)と比べて、体色が赤銅色〜ピンクがかった赤色なのが見た目ですぐ分かります。
■ 赤ムロアジの特徴とは?
・赤い体色が最大の識別ポイント
赤ムロアジはその名の通り、赤みを帯びた体色をしており、特に背中やエラの部分が赤く光ります。
このため、釣り上げた瞬間でも青ムロアジとの判別が簡単です。
・体高がやや厚く、身が丸みを帯びている
一般的なムロアジよりも体高があり、身の厚みがしっかりしているため、刺身や干物にしてもボリューム感があります。
・小さいうちは群れで泳ぎ、大型は単独や小群で回遊
赤ムロアジは回遊性があり、小型のうちは大群で行動し、成長とともに群れが小さくなっていく傾向があります。
■ 赤ムロアジの旬はいつ?
・一般的に**夏〜初秋(7月〜10月)**が旬
・伊豆諸島や奄美諸島などでは、夏から秋にかけて脂が乗る
特に伊豆諸島(八丈島など)では、赤ムロアジの旬は8〜9月とされており、地元では「赤ムロの季節がきた」と喜ばれています。
■ 赤ムロアジの釣り方
◎ ターゲットとされる代表的な釣り場
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伊豆諸島(神津島・三宅島・八丈島など)
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奄美大島
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沖縄本島周辺
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紀伊半島南部(潮通しの良い沖磯など)
◎ 釣り方の一例
・サビキ釣り(ムロサビキ)
→ 船釣りでアジングライトタックルやムロサビキを使用
→ コマセを撒くと、群れで一気にヒットすることも
・カゴ釣りや泳がせ釣りのエサとしても優秀
→ 小型の赤ムロはカンパチ・ヒラマサ釣りの活きエサに使われるほど、強くて元気!
■ 赤ムロアジの食味は?驚きの美味しさ!
赤ムロアジは、見た目だけでなく味も絶品。
◎ 特徴的な食味のポイント
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脂が非常に乗っており、濃厚で甘みのある味わい
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青魚特有の臭みが少なく、上品な旨味
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身がしっかりしていて刺身でもプリプリ感がある
特に釣ってすぐに締め、冷やして持ち帰れば、刺身・寿司ネタとして極上の一品になります。
■ 赤ムロアジおすすめの食べ方ベスト5
| ランク | 料理名 | 特徴 |
|---|---|---|
| 1位 | 刺身 | 弾力と脂の甘みが極上。釣りたてをぜひ! |
| 2位 | なめろう | 味噌との相性抜群。薬味をたっぷりと |
| 3位 | 塩焼き | 皮目が香ばしく脂もしたたる |
| 4位 | 一夜干し | 伊豆や八丈島で定番。旨味が凝縮される |
| 5位 | フライ | 衣サクサク、身はふっくら。子どもにも人気 |
■ 青ムロアジとの違いは?
| 特徴 | 赤ムロアジ | 青ムロアジ |
|---|---|---|
| 体色 | 赤みが強い | 青〜緑系の光沢 |
| 食味 | 脂が多くうま味濃厚 | やや淡白でさっぱり系 |
| 主な産地 | 伊豆諸島・沖縄 | 伊豆半島〜太平洋沿岸全般 |
| 価格 | 高め(高級魚扱い) | 比較的安価 |
赤ムロアジは、青ムロよりも脂の乗りが良く、希少価値が高いため高級魚扱いされることも多いです。
■ 赤ムロアジの保存方法と注意点
・脂が多いため、鮮度が落ちやすい
・釣れたらすぐに血抜き・冷却(海水氷が理想)
・3枚おろし後は空気を遮断して冷蔵・冷凍を
また、常温放置や真水での冷却はNG。
せっかくの脂が抜け、身がパサつくので注意。
■ まとめ:赤ムロアジは“知る人ぞ知る”絶品高級魚!
赤ムロアジは、見た目の美しさ、脂のノリ、調理のしやすさ、釣りの楽しさを兼ね備えた最高のターゲット。
とくに夏〜秋にかけては、釣りたてを自分で締め、刺身で味わうのが醍醐味です。
普段あまり見かけない魚種ですが、一度食べれば忘れられない味。
伊豆諸島や紀南・沖縄方面への釣行時には、ぜひ赤ムロアジ狙いで出かけてみてはいかがでしょうか。


