・魚やカエル、爬虫類などの「変温動物」は、自分の力で体温を一定に保つことができません。
・一方、私たち人間や哺乳類・鳥類のように体温を一定に保つ動物は「恒温動物」と呼ばれます。
・では、なぜ変温動物は自力で体温を調整できないのでしょうか?その理由は「エネルギーの使い方」と「体の仕組み」にあります。
変温動物とは?
・変温動物(へんおんどうぶつ)とは、外部の気温に応じて体温が変化する動物です。
・代表的な生き物には、魚類、両生類、爬虫類、昆虫などが含まれます。
・彼らは気温が上がれば体温も上がり、気温が下がれば体温も下がるという特徴があります。
なぜ自分で体温を調整できないのか?
① 代謝機能が低いため
・恒温動物は食べたエネルギーを使って熱を作り出し、体温を維持するための仕組み(代謝)が発達しています。
・変温動物はこの代謝機能が弱く、体の中で熱を十分に生み出す力がありません。
・つまり、自分の体を暖めたり冷やしたりする“燃料”が少ないのです。
② 保温の仕組みがない
・恒温動物は体毛や脂肪層、汗腺、血流調整など、体温を保つための装置を持っています。
・変温動物はこうした断熱や体温調整の構造を持っていないため、外気に体温が左右されてしまいます。
③ エネルギー消費を抑えるための進化
・変温動物は自分で体温を調整しない分、少ないエサでも長時間生きることができます。
・寒いときは動きを止め、エネルギーの消費を抑える「冬眠」のような行動をとります。
・限られた環境でも生き延びるための合理的な進化と言えるのです。
変温動物は体温調整しないけど「行動」で補っている
・変温動物でも、まったく無策ではありません。
・たとえば爬虫類は日光浴をして体温を上げたり、日陰に移動して冷ましたりします。
・これを**行動的体温調整(ビヘイビオラル・サーモレギュレーション)**と呼びます。
・体の中ではなく、外の環境を利用して体温を調整しているのです。
まとめ:変温動物が体温を調整できない理由
・体内で熱を生み出す代謝機能が弱いため
・保温のための構造(毛・脂肪・汗腺など)を持っていないため
・少ないエネルギーで生き延びる進化的戦略を取っているため
変温動物は「体温を調整しない」動物ではなく、「外部環境に頼って調整する」という生存戦略を選んだ動物です。
それぞれの生き物が、自分の環境に適した仕組みで生きていることがわかりますね。


